2018年3月30日。
私はこのブログで、米国のハイテク株について記事を書いていました。
Facebook、Amazon、Google、Apple、Microsoft。
当時もすでに世界を代表する企業でしたが、その記事の後半で私が特に取り上げていた会社があります。
それが、
NVIDIA(エヌビディア)
です。
当時の記事を読み返すと、私はNVIDIAについて、
- GPUを作る半導体メーカー
- 圧倒的な演算能力を持つ
- 自動運転に欠かせない技術を持っている
- 5年ほどで株価が10ドル台から230ドル前後まで上昇している
と書いていました。
そして最後には、
「来週以降このNVIDIAを中心に銘柄を選定していきたい」
とも書いています。
あれから約8年。
2026年になって改めてNVIDIAを見ると、当時想像していた以上の会社になりました。
ただし面白いのは、
2018年の私が注目していた理由と、2026年にNVIDIAが世界中から注目されている理由が少し違う
ことです。
当時の私は「自動運転」をかなり強く見ていました。
しかし8年間でNVIDIAを本当に巨大企業へ押し上げたのは、
AIとデータセンター
でした。
今回は2018年当時の記事を読み返しながら、
8年前の自分はNVIDIAの何を見ていたのか。
何が当たり、何が見えていなかったのか。
そして、
もし2018年当時の株価と2026年現在を比較するとどうなるのか。
8年後の答え合わせをしてみたいと思います。
- 2018年、私はNVIDIAを「自動運転銘柄」として見ていた
- 2018年のNVIDIAは、売上約97億ドルの会社だった
- 8年後、NVIDIAは「AIインフラ企業」になっていた
- 直近では、3か月で2018年の年間売上の約10倍
- 自動運転という予想は外れたのか?
- 2018年の記事では株価約230ドルだった
- ただし「私がNVIDIAで38倍にした」という話ではない
- 8年前の記事を読んで感じる「見つけること」と「持ち続けること」の違い
- 当時の私に足りなかったのは「AI」という視点だった
- それでも、2018年にNVIDIAへ注目していたことは面白い
- 2026年の今、NVIDIAをどう見るか
- 個別株を見る目と、現在のインデックス中心の投資は矛盾しない
- 8年前の自分に答えるなら
- まとめ|2018年に見ていたNVIDIAは、想像以上の会社になった
- 関連記事
- ここから下は2018年3月30日に公開した当時の記事です
- 米国ハイテク株の波乱
- 今何がおきている?
- ハイテク株の下落です
- Facebookが5000万人分の個人情報を不正に利用され、アメリカ大統領選挙に影響
- トランプ大統領がAmazonに対し課税をするという報道
- 今日の本題 NVIDIA
- 何をしている??
- それが自動運転
- この自動運転で死亡事故が起きてしまった
- 自動運転がらみの株安はすぐに回復と予想
2018年、私はNVIDIAを「自動運転銘柄」として見ていた
2018年当時の記事で、私がNVIDIAについて一番強く注目していたテーマは、
自動運転
でした。
NVIDIAはGPUと呼ばれる半導体を得意とする会社です。
大量の計算を高速で処理できるGPUは、画像処理だけではなく、自動運転など大量のデータ処理が必要な分野とも相性が良い。
当時の私はそこに注目していました。
2018年の記事では、
「NVIDIAは自動運転技術において、なくてはならない技術を持っている会社」
という趣旨のことを書いています。
実際、当時のNVIDIAも自動運転を成長分野としてかなり重視していました。
ただ、8年後から振り返ると、
私が見ていた方向は完全に間違ってはいなかったけれど、本当の大波は別のところから来た
というのが面白いところです。
2018年のNVIDIAは、売上約97億ドルの会社だった
当時のNVIDIAの規模を改めて確認してみました。
NVIDIAの2018年度の売上高は、
約97億ドル。
事業別では、
- Gaming:約55億ドル
- Data Center:約19億ドル
- Automotive:約5.6億ドル
という規模でした。
当時はまだGamingがNVIDIA最大の事業でした。
データセンターも伸びていましたが、2026年の姿から考えると、まだかなり小さい。
そして私が注目していたAutomotiveも、当時の年間売上は5億ドル台でした。
2018年当時の私は、
「GPUの高い演算能力が自動運転を大きく進歩させる」
というところに目を向けていました。
一方で、
GPUがAIそのものを動かす巨大な計算インフラになる未来
までは、この記事ではほとんど見えていませんでした。
8年後、NVIDIAは「AIインフラ企業」になっていた
そして2026年。
NVIDIAの姿は大きく変わりました。
2026会計年度の年間売上高は、
約2,159億ドル。
2018年度の約97億ドルから考えると、
約22倍
です。
さらに驚くのがデータセンターです。
2018年度のData Center売上高は約19億ドルでした。
2026会計年度は、
約1,937億ドル。
単純比較では、
約100倍
になっています。
今のNVIDIAを語るうえで中心にあるのは、GPUだけではありません。
AIモデルの学習や推論を行うためのGPU、CPU、ネットワーク、ソフトウェアまで含めた巨大なAIインフラです。
2018年の私はNVIDIAを、
「自動運転で伸びる半導体会社」
として見ていました。
2026年になって振り返ると、
「AI時代の計算基盤を作る会社」
になったという方が、現在の姿には近いと思います。
直近では、3か月で2018年の年間売上の約10倍
さらに2026年8月に発表された最新決算を見ると、会社の成長規模がよく分かります。
2026年7月26日までの3か月間(2027会計年度第2四半期)の売上高は、
962億ドル。
そのうちData Centerは、
890億ドル。
2018年度のNVIDIAは、1年間の会社全体の売上高が約97億ドルでした。
それが現在では、
わずか3か月で約962億ドル。
単純比較すると、
現在の1四半期の売上高だけで、2018年の年間売上高の約10倍
です。
8年前の記事を書いていた自分にこの数字を見せても、たぶん信じなかったと思います。
自動運転という予想は外れたのか?
では、2018年に私が注目していた自動運転はどうなったのでしょうか。
完全に外れたわけではありません。
NVIDIAのAutomotive事業も成長しています。
2018年度の売上高は約5.6億ドル。
2026会計年度は約23億ドルまで増加しました。
約4倍です。
現在もNVIDIAは自動運転プラットフォームを展開しています。
つまり、
自動運転が成長分野になる
という見方そのものが間違っていたわけではありません。
ただし、
AI・データセンターの成長があまりにも巨大だった。
2018年の私がNVIDIAを評価した理由の一つだった自動運転より、AIの方がはるかに大きな事業になりました。
これが8年後に振り返って一番面白いところです。
2018年の記事では株価約230ドルだった
そして投資ブログとして、どうしても気になるのが株価です。
2018年3月の記事で私は、
「現在の株価は230ドル」
と書いています。
ここで注意が必要です。
NVIDIAはその後、
2021年に1株を4株にする株式分割
そして、
2024年に1株を10株にする株式分割
を実施しています。
合計すると、2018年当時の1株は現在の40株分に相当します。
したがって、2018年当時の230ドルを現在の株式数に合わせると、
約5.75ドル
です。
2026年9月1日のNVIDIA終値は、
217.44ドル。
単純比較すると、
約38倍
です。
8年前の記事には、
「5年前は10ドルちょっとだった」
と書いて、その急成長に驚いていました。
しかし、その後の8年間の上昇は、それをさらに大きく上回るものになりました。
ただし「私がNVIDIAで38倍にした」という話ではない
ここは大切なので、はっきり書いておきます。
今回の約38倍という数字は、
2018年の記事に書いた230ドルという株価と、2026年現在の株価を株式分割調整後で比較した数字
です。
この記事の中では、
「来週以降、NVIDIAを中心に銘柄を選定していきたい」
とは書いていますが、
実際にその時点でNVIDIA株を購入したとは書いていません。
したがって、
「私はNVIDIAに投資して38倍にしました」
という記事ではありません。
もし2018年の約230ドル付近で購入して、そのまま2026年まで保有していれば、株式分割を考慮した株価は約38倍になっていた。
あくまでそういう答え合わせです。
ここを後から都合よく成功談に変えるつもりはありません。
むしろ、
当時これだけ注目していた会社を、その後自分がどう扱ったのか
も含めて投資の面白さだと思っています。
8年前の記事を読んで感じる「見つけること」と「持ち続けること」の違い
今回、この記事を読み返して改めて感じたことがあります。
それは、
将来大きく成長する会社を見つけることと、その会社の株を長期間持ち続けることは全く別
だということです。
2018年当時の私はNVIDIAを知っていました。
GPUの性能にも注目していました。
自動運転という大きなテーマにも気づいていました。
株価がすでに大きく上昇していることも知っていました。
それでも、
8年後にここまで巨大な会社になると確信できていたわけではありません。
しかも途中には何度も大きな株価下落がありました。
もし持っていたとしても、その途中で売っていた可能性も十分あります。
後からチャートを見ると、
「買ってずっと持っていれば簡単だった」
と思ってしまいます。
でも実際には、それが一番難しいのかもしれません。
当時の私に足りなかったのは「AI」という視点だった
2018年の記事を今読むと、一番興味深いのがここです。
私はGPUの演算性能の高さには気づいていました。
でも、その演算能力を、
AI・大規模データセンターという巨大市場
まで十分につなげて考えていませんでした。
私が強く見ていたのは自動運転でした。
もちろん2018年当時、NVIDIA自身はすでにAIやデータセンターへ力を入れていました。
つまり、
会社側にはすでにその芽があった。
でも私は、その価値を十分には理解できていませんでした。
8年後に見ると、
「良い会社を見つけるだけでなく、その会社の本当の成長ドライバーが何なのかを考えること」
の重要性を感じます。
それでも、2018年にNVIDIAへ注目していたことは面白い
一方で、8年前の自分を少し評価してもいいと思っています。
2018年。
まだ生成AIブームが始まるずっと前です。
その時点でNVIDIAという会社を調べ、
GPUの演算能力に注目し、
「この会社はこれから重要になるのではないか」
と考えていました。
結果として、注目した会社そのものは大きく成長しました。
ただし、
理由は自分が想像した以上に大きく変化した。
これは投資の面白さそのものだと思います。
2026年の今、NVIDIAをどう見るか
では、株価が大きく上昇した2026年現在、
「今からNVIDIAを買えばいい」
と単純に考えているかというと、そうではありません。
企業として素晴らしいことと、
現在の株価で投資対象として魅力的かどうか
は別問題だからです。
NVIDIAは現在も急成長しています。
一方で、これだけ巨大企業になった以上、
- AI投資が今後どこまで拡大するのか
- 競合企業との競争
- 半導体の技術革新
- 中国を含む地政学リスク
- 巨額のAI設備投資が今後も続くのか
- 現在の株価が将来の成長をどこまで織り込んでいるのか
など、考えることはたくさんあります。
だから私はこの記事で、
「NVIDIAはこれからも必ず上がる」
と言いたいわけではありません。
今回やりたかったのは、
2018年当時の自分の考えを、8年後の事実と照らし合わせること
です。
個別株を見る目と、現在のインデックス中心の投資は矛盾しない
現在の私は、2018年当時よりもインデックス投資を重視しています。
VTIなどを資産形成の中心にしているのも、そのためです。
個別企業の将来を完全に予測することは難しい。
NVIDIAのような大成功企業を見つけても、
買うタイミング、持ち続ける期間、売るタイミング
まで正解するのは簡単ではありません。
その経験も含めて、現在は資産全体の成長を重視するようになりました。
関連記事はこちらです。
【実体験】2018年に月10万円の積立投資を開始|楽天VTI・VYMを選んだ理由と2度の失敗
8年前の自分に答えるなら
2018年の自分は、
「来週以降、このNVIDIAを中心に銘柄を選定していきたい」
と書いていました。
8年後の自分から答えるなら、
「会社を見る目は悪くなかった。でも、本当に巨大化した理由までは見えていなかった」
です。
自動運転も伸びました。
でも、それ以上にAIとデータセンターが爆発的に成長しました。
そして株価も、株式分割を考慮すると当時から約38倍になりました。
もし当時の自分が、
「この会社は8年後どうなっていると思う?」
と聞いてきたら、
現在の姿を正確に想像することは絶対にできなかったと思います。
まとめ|2018年に見ていたNVIDIAは、想像以上の会社になった
2018年3月、私はNVIDIAについて記事を書きました。
当時注目していたのは、
GPUと自動運転。
NVIDIAの年間売上高は約97億ドルでした。
8年後の2026年。
年間売上高は約2,159億ドル。
データセンター事業は約19億ドルから約1,937億ドルへと大きく成長しました。
株価も、株式分割を考慮して比較すると約38倍です。
ただし、今回の記事で一番残しておきたいのは株価ではありません。
2018年の自分が何を見て、何を見落としていたのか。
そこです。
当時の私はNVIDIAの技術力には気づいていました。
自動運転という未来にも注目していました。
でも、
AIがここまで巨大な産業になり、NVIDIAがその中心企業になる未来までは見えていませんでした。
そして2026年の今も、8年後の世界を正確に予想することはできません。
だからこそ、今考えていることをブログに残しておく。
また2030年、2034年になったとき、
「2026年の自分はこう考えていたけど、実際どうなった?」
と答え合わせをしてみたいと思います。
これが、長く投資ブログを続ける面白さの一つなのかもしれません。
関連記事
2018年から2026年までの資産形成全体はこちらで振り返っています。
【資産公開】43歳で6,055万円→51歳で2億2,041万円|8年8か月の資産形成を振り返る
米国株の配当について、2018年と2026年で考え方がどう変わったのかはこちら。
米国株配当10万円→65万円|高配当投資を主力にしなくなった理由【実体験】
ここから下は2018年3月30日に公開した当時の記事です
※以下は2018年3月30日に公開した当時の記事を、投資記録として残しています。
当時のニュース認識、株価、自動運転に対する考え方なども含め、原則として当時の文章をそのまま残しています。
2026年現在のNVIDIAの業績や株価、私自身の考えについては、ここまでの内容をご覧ください。
こんにちは、nobu2394です。さわやかな天気が続きますが、私の目鼻は花粉の為、全くさわやかではありません。。。今日はいつもにも増してかゆい。。。なんとかしてー
米国ハイテク株の波乱
米国株が荒れています。荒れているというのは株価が不安定な地合いという意味なんですが、それは今始まったことではなく、1月下旬、つまり2ヶ月前には始まっています。
今何がおきている?
米国株も日本株も2018年に入ってから調整相場が続いています。個人的な見解ですがこの流れはしばらく続くでしょう。
そして今回、今までの調整相場に、新たな不安要素が加わりました。それが、
ハイテク株の下落です
アメリカを代表するハイテク株、いや世界を代表するハイテク株と言っていいかもしれません、それは、Facebook Amazon alphabet(Google) apple Microsoft といったまさしく世界を代表する企業のことをさします。
今、米国株はこのハイテク株の下落でざわついているのです。1月下旬の下落は金利の上昇やトランプさんの関税かけるぞ発言、など直接的にハイテク株が原因となった下げではなかったため、ハイテク株はそこまで株価を落としませんでした。特にAmazonは強かったです。
しかし今は、Facebook、Amazonなど、ハイテク株企業そのものが下落の中心にいて、そのことが米国株全体を不安定な状況に陥らせてしまっています。何が起きているのでしょうか?
Facebookが5000万人分の個人情報を不正に利用され、アメリカ大統領選挙に影響
まずはこれ、個人情報流出の話は日本でも話題になることが多いですが、Facebookも例外ではなかったようです。このことで株価は急落、一時180ドルを超えていた株価が150代まで急落しました。
トランプ大統領がAmazonに対し課税をするという報道
次はこれ、
もともとトランプ大統領はAmazon CEOのペゾスさんと対立していたとの噂もあり、ことある毎にAmazon批判をしていたご様子。それが今回の報道と、上のFacebookの急落とも重なり、株価を下げました。ただし今のところこのAmazonは影響は小さそうです。
今日の本題 NVIDIA
最後にこれ、このエヌビディアという会社、チャートを見てみましょう。

現在の株価は230ドル、アメリカらしく基本右肩上がりなんですが、5年前まで10ドルちょっとだったことを考えると、ダブルテンバガー達成の急成長企業です。
何をしている??
この会社はGPUといわれるビジュアルコンピューティングシステムを提供しています。簡単に言うと半導体メーカーなんですが、その性能がハンパないんです。なんでも演算スピードが桁違いとのこと、そしてこの演算能力により一気に実用化に近づいている分野があります。
それが自動運転
きましたねービックキーワード、そうこのNVIDIAという会社はこの自動運転技術においてなくてはならない技術を持っている会社なんです。ダブルテンバガーも納得です。
この自動運転で死亡事故が起きてしまった
この自動運転で先週死亡事故が起きてしまいました。Uberという会社とテスラという会社です。
この事故を受けテスラやUberの株価はもちろんのこと、自動運転に参入しているgoogleやapple ,そして基幹技術として採用されてるNVIDIAも株安に陥りました。
以上が今米国株で起きている株安のおおまかな現状です。
自動運転がらみの株安はすぐに回復と予想
個人的な予想として、この自動運転事故に伴う株安は早晩回復すると思っています。それはそれほどに自動運転が便利であり、事故の確率も人間が起こすそれとは比べものにならないほど、低いからです。今は人が一人亡くなってしまっているのでやむ終えませんが、自動運転という夢の技術の進歩はこれからも続いていくはずです。
そう考えると、不謹慎きわまりないですが、今回の下落は押し目のチャンスととらえることができます。
来週以降このNVIDIAを中心に銘柄を選定していきたいです。
今日はアメリカのハイテク株について書いてみました。余談ですが、にほんかぶでなかなか資金が増えない方、アメリカ株、お勧めですよ。一度私の記事や、たぱぞうさんの記事も見てみてください。一つの選択肢になるとは思います。
では。

