50代からインデックス投資は遅い?私は「世界経済の成長」に賭けている

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インデックス・積立投資
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こんにちは、nobu2394.comです。

「50代から投資を始めても、もう遅いのではないか」

「60歳近くなってから株を買うのは危ないのではないか」

「今から新NISAを始めても、本当に意味があるのか」

こう考えて、インデックス投資を始めるかどうか迷っている人は少なくないと思います。

私は現在51歳です。

そして今の私なら、

50代だからという理由だけで、インデックス投資を諦める必要はない

と考えます。

もちろん、誰にでも株式投資をすすめたいわけではありません。

5年後に使うお金、生活防衛資金、近いうちに必要になるお金まで株式に入れる必要はないと思います。

株式市場は普通に30%、40%と下落することがあります。

それでも、10年、20年という単位で使う予定のないお金があるなら、

「世界経済の成長に参加する」

という選択肢を、一度考えてみてもいいのではないでしょうか。

この記事で一番伝えたいこと

私は、来年どの株が上がるか分かりません。

10年後に米国が今と同じように圧倒的に強いかも分かりません。

AIの次に何が世界を変えるのかも分かりません。

でも、

「人間はこれからも、もっと便利に、もっと豊かに暮らしたいと考える」

ということには、かなり強く賭けています。

私にとってインデックス投資とは、その人間の欲求と世界経済の長期的な成長に参加する投資です。

※本記事は私自身の考えと投資経験をまとめたものです。特定の金融商品への投資を推奨するものではありません。株式や投資信託には価格変動や元本割れのリスクがあります。

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「市場に勝つ」のではなく「市場そのものに参加する」

最近、チャールズ・エリスの『敗者のゲーム』を読みました。

この本を読んで改めて考えたのが、

市場に勝ち続けようとしなくてもいい

ということです。

プロのファンドマネージャーであっても、長期間ずっと市場平均を上回り続けることは簡単ではありません。

だから私は、

「次に上がる株を当てる」

「次の暴落を当てる」

「底値で買って天井で売る」

ということを資産形成の中心にしなくなりました。

では、何に投資するのか。

私の答えは、

市場そのものです。

そして、ここで一つ大事なことがあります。

株価を毎日動かしているのは、もちろん市場参加者の売買です。

しかし長期的に企業の売上や利益を支えているものは、その売買そのものではありません。

世界中の人たちがモノを買う。

サービスを使う。

企業が新しい商品を作る。

技術が進歩する。

生産性が上がる。

そこから利益が生まれる。

その土台にあるのは、世界経済そのものです。

私は「世界経済が絶対に成長する」と言いたいわけではない

ここは誤解されたくありません。

未来の世界経済が、毎年ずっと右肩上がりになると言いたいわけではありません。

戦争もあります。

金融危機もあります。

感染症もあります。

人口減少する国もあります。

技術革新が期待外れに終わることもあるでしょう。

実際、IMFの2026年7月時点の世界経済見通しでも、世界経済の成長には地域差があり、戦争や金融市場の変動など下振れリスクが残っているとされています。

それでもIMFは、世界経済の実質成長率を2026年3.0%、2027年3.4%と予測しています。

私は、

「世界経済は必ず成長する」

ではなく、

「長い時間で見れば、人類が経済活動を拡大しようとする力の方に賭けたい」

と考えています。

理由① 世界には、これからも消費する人が増える

日本に住んでいると、どうしても「人口減少」という言葉をよく聞きます。

日本の人口が減少していくのは事実です。

しかし、世界全体を見ると景色が変わります。

国連の「World Population Prospects 2024」では、世界人口は2024年の約82億人から、2050年には約97億人、2080年代半ばには約103億人まで増えると予測されています。

1950年から2100年までの世界人口の推移と国連の将来予測。2024年82億人、2050年97億人、2080年代半ば約103億人でピークとなる見通しを示している。

世界人口は今後もしばらく増える見通しです。国連「World Population Prospects 2024」では、2024年の約82億人から2050年に約97億人、2080年代半ばに約103億人でピークを迎えると予測されています。将来値は予測であり、実際の人口は変わる可能性があります。


世界人口は今後もしばらく増える見通しです。出典:国連「World Population Prospects 2024」。将来値は予測であり、実際の人口は変わる可能性があります。

もちろん、人口が増えれば自動的に株価が上がるわけではありません。

それでも、生活する人が増えれば、

食べる。

住む。

移動する。

通信する。

教育を受ける。

医療を受ける。

娯楽を楽しむ。

という需要が生まれます。

世界全体で見れば、まだ多くの人がこれから消費者になり、生活水準を上げていく余地があります。

理由② 人間は「もっと便利に暮らしたい」という欲求をやめない

私は、こちらの方が人口以上に大きな理由だと思っています。

人間は、楽をしたい生き物です。

悪い意味ではありません。

歩くより自転車。

自転車より自動車。

手紙より電話。

電話よりスマートフォン。

店まで行くよりネット通販。

自分で運転するより自動運転。

全部、自分たちの生活を少しでも便利にしようとした結果です。

そして本当に便利なものが生まれると、人はそこにお金を払います。

例えば、スマートフォンが登場する前、

「世界中の情報を小さな端末一つで検索できる」

「いつでも動画を見られる」

「世界中の人とほぼ無料で話せる」

「財布を持たずに買い物できる」

という生活を、多くの人は想像できなかったと思います。

しかし今では普通です。

そして2026年現在は、AIが文章を書き、画像を作り、プログラムを書き、人間の仕事を手伝い始めています。

10年後、20年後に何が普通になっているのか。

私にも分かりません。

ロボットかもしれません。

自動運転かもしれません。

新しい医療かもしれません。

エネルギー技術かもしれません。

あるいは、今の私たちにはまだ想像もできないサービスかもしれません。

でも、人間が「もっと便利にしたい」と考えること自体は、たぶん止まらない。

私はそう考えています。

理由③ 世界の電力需要を見ると、経済活動の拡大が見える

世界経済が拡大する一つの分かりやすい指標が電力です。

AIも、データセンターも、工場も、EVも、エアコンも、電気を使います。

IEA(国際エネルギー機関)は、世界の電力需要が2025年の約28,200TWhから、2030年には約33,600TWhへ増えると予測しています。

2025年から2030年までの世界の電力需要の見通し。2025年28200TWhから2030年33600TWhへ増加し、AI・データセンター、EV、エアコン、産業需要などが主な増加要因として示されている。

世界の電力需要は2025年の約28,200TWhから2030年には約33,600TWhへ増える見通しです。IEAは、AI・データセンター、EV、エアコン、産業活動などを需要増加の主な要因として挙げています。出典:IEA「Electricity 2026」。


世界の電力需要は2025年約28,200TWhから2030年約33,600TWhへ増える見通し。出典:IEA「Electricity 2026」。

IEAによれば、2026年から2030年の世界の電力需要は年平均3.6%程度増える見通しです。

背景には、

AI・データセンター。

EV。

エアコン。

産業の電化。

などがあります。

もちろん、電力需要が増えること自体が株式投資の成功を保証するわけではありません。

それでも、

世界中で新しい設備、新しいサービス、新しい産業が動き続けている

という一つの証拠にはなると思います。

理由④ 人類は新しいものを作り続けている

もう一つ、私は技術革新そのものにも期待しています。

WIPO(世界知的所有権機関)の統計では、世界の特許出願件数は、2021年の約340万件から2024年には約372.5万件まで増えています。

2024年は前年比4.9%増で過去最高でした。

2021年から2024年までの世界の特許出願件数。2021年約340.1万件から2024年約372.5万件へ増加し、2024年は前年比4.9%増で過去最高となったことを示している。

世界の特許出願件数は2021年の約340.1万件から2024年には約372.5万件まで増加しています。2024年は前年比4.9%増で過去最高となりました。技術革新の質を出願件数だけで判断することはできませんが、世界中で新しい技術や発明への取り組みが続いていることを示す一つの材料です。出典:WIPO「World Intellectual Property Indicators 2025」。


世界の特許出願件数は増加傾向。2024年は約372.5万件で過去最高。出典:WIPO「World Intellectual Property Indicators」。

特許の件数が増えれば、必ず優れた発明が増えるという単純な話ではありません。

国によって制度も違います。

出願数だけでイノベーションの質を測ることもできません。

それでも世界中で企業や研究者が、

「今までになかったものを作ろう」

と活動し続けていることは分かります。

私は、ここにかなり期待しています。

100年後の世界を想像する必要はない。でも、人類が止まる方に賭けるのか

100年後、人類が月や火星で普通に生活しているかもしれません。

そこまで行かないかもしれません。

そんなことは誰にも分かりません。

でも、少し違う質問をしてみると分かりやすいと思います。

人間は、これから「もう便利にならなくていい」と考えるでしょうか。

私は、そうはならないと思います。

もっと速く。

もっと安全に。

もっと安く。

もっと楽に。

もっと健康に。

人間はずっとそうやって進んできました。

その欲求を満たす企業には、お金が流れます。

売上が生まれます。

利益が生まれます。

研究開発が行われます。

そして、また次の便利なものが生まれる。

私は、この循環が突然終わる方よりも、

人類がこれからも前へ進もうとする方に賭けたい。

そう考えています。

では、どの国を買えばいいのか

ここまで読んで、

「では米国株を買えばいいのか?」

と思うかもしれません。

現在、世界の株式市場では米国企業の存在感が非常に大きいです。

AIでも、半導体でも、クラウドでも、巨大な米国企業が中心にいます。

私自身も米国株やVTIをかなり長く保有しています。

そして米国には今でも強い成長力があると思っています。

ただし、

30年後も米国が今と同じように圧倒的な存在なのか。

これは分かりません。

中国かもしれない。

インドかもしれない。

東南アジアかもしれない。

あるいは、国という単位そのものが今ほど重要ではなくなっているかもしれません。

だから、これから初めて投資する人から、

「どこの国を買えばいいですか」

と聞かれたら、私は、

「最初から世界全体に投資する方法も考えてみてはどうでしょう」

と答えると思います。

そこで私が今、魅力を感じるのがオルカン

代表的なのが、

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、いわゆる「オルカン」

です。

オルカンは、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)への連動を目指す投資信託です。

MSCI ACWIは、先進国23市場、新興国24市場を対象とし、世界の投資可能な株式のおよそ85%をカバーしています。

ここで私が魅力を感じるのは、

「今の勝ち組を自分で固定しなくていい」

ということです。

今は米国企業が強い。

なら米国企業の比重が大きくなります。

将来、別の国や企業が大きく成長すれば、指数の構成も変わります。

実際、オルカンの運用会社である三菱UFJアセットマネジメントも、ベンチマークの構成銘柄が変われば、原則としてファンドの組入国・地域・銘柄も変わると説明しています。

つまり私は、

「次にどの国が勝つか」を当てるのではなく、「勝った国や企業が指数の中で大きくなっていく仕組み」に乗る。

この考え方が好きです。

S&P500やVTIではダメなのか

そんなことは全くありません。

私はVTIも長く保有しています。

S&P500も、米国経済の成長を広く取り込める非常に優れた指数だと思います。

だから、

オルカンが正解で、S&P500やVTIが間違い

という話ではありません。

違いは、どこまで自分で未来を予想するかだと思っています。

「今後も米国が世界の中心であり続ける」

と考えるなら、S&P500やVTIは合理的な選択肢です。

一方で、

「米国が強いと思う。でも30年後までは分からない」

と考えるなら、全世界株式を選ぶ考え方もあります。

現在の私は後者にもかなり魅力を感じています。

50代・60代から始めるなら「全部株」にする必要はない

ここは非常に重要です。

50代、60代からインデックス投資を始める話をすると、

「では預金を全部オルカンにすればいいのか」

という話になってしまうことがあります。

私はそうは考えていません。

年齢が上がれば、若い人よりもお金を使う時期が近くなります。

住宅。

教育費。

退職後の生活費。

医療。

旅行。

近い将来必要になるお金は、株式市場の外に置いておく必要があります。

そして株価は、必要な時にちょうど暴落する可能性があります。

だから私は、

「投資するか、しないか」の二択ではなく、「いくらなら10年、20年使わなくても困らないか」を考えること

が大切だと思います。

例えば100万円でもいい。

月1万円でもいい。

月3万円でもいい。

いきなり大きな金額で始める必要はありません。

50代だから遅い、ではなく「残っている時間」を考える

50歳から20年間投資すれば70歳です。

60歳から10年間なら70歳です。

さらに、その資産をすべて自分で使い切る必要もありません。

子どもや孫へ引き継ぐお金なら、運用期間はもっと長くなる可能性があります。

私は最近、投資を自分の人生だけで考えなくなりました。

自分が持っている資産は、次の世代へ続いていく可能性がある。

そう考えると、50代という年齢だけを見て、

「もう投資は遅い」

と決める必要はないと思っています。

以前、50代から新NISAを始めることについて、もっと具体的に書いた記事があります。

50代から新NISAは遅い?投資ゼロの私なら月10万円から始める

世界経済が成長しても、株価が必ず上がるわけではない

ここまで世界経済の成長について書きましたが、一つ重要な注意があります。

世界GDPの成長と、株式のリターンは同じものではありません。

経済が成長していても、株価が高すぎれば下落することがあります。

企業利益が伸びないこともあります。

為替の影響もあります。

オルカンであっても、大きく値下がりすることがあります。

「世界経済は成長すると思う」

という考えは、

「オルカンなら絶対に儲かる」

という意味ではありません。

私自身も、そこは分けて考えています。

私は未来を当てられない。だから広く持つ

これは『敗者のゲーム』を読んで、改めて腹落ちした部分でもあります。

未来を完璧に当てられない。

それなら、当てなくても成立する投資方法を考える。

私はこの考え方が好きです。

『敗者のゲーム』については、こちらの記事で詳しく書きました。

『敗者のゲーム』を51歳で読んだ感想|投資8年で分かったこと

さらに「市場のベストの日を逃すとどうなるか」をVTIの日次データで実際に検証した記事もあります。

『敗者のゲーム』をVTIで検証|ベスト35日を逃すとどうなる?

実際にオルカンを積み立てる方法

もし、

「考え方は分かった。実際に積立設定するにはどうすればいいのか」

という方は、私がマネックス証券で実際にオルカンを積み立てる手順も記事にしています。

マネックス証券でオルカンを積立設定する方法|実際の画面で解説

証券会社はマネックス証券でなければならないわけではありません。

自分が使いやすく、低コストで長く続けられる環境を選べばいいと思います。

『敗者のゲーム』も「市場全体に参加する」という考えを整理するのに役立った

今回の記事は『敗者のゲーム』の書評ではありません。

ただ、

「市場に勝ち続けようとしなくてもいい」

という考えを理解するうえで、私には非常に参考になりました。

チャールズ・エリス『敗者のゲーム[原著第8版]』

個別株の当て方ではなく、長期投資、分散、低コスト、市場に居続けることを考えたい人には、一度読んでみる価値がある本だと思います。

まとめ|私は「どの国が勝つか」ではなく「人類が前へ進むこと」に賭けている

私は、10年後の株価を知りません。

30年後に世界一の企業がどこなのかも知りません。

米国が今と同じ地位にいるのかも分かりません。

AIの次に何が世界を変えるのかも分かりません。

でも、

人間が「もっと便利になりたい」「もっと豊かになりたい」と考えることは、これからも続く。

私はそう思っています。

その欲求がある。

誰かが新しいものを作る。

便利なら人がお金を払う。

企業が成長する。

また新しい技術に投資する。

その繰り返しで、人類はここまで来ました。

もちろん、途中には戦争も、不況も、暴落もあります。

未来が一直線に良くなるとも思っていません。

それでも私は、

「人類がもう成長しなくなる未来」より、「人類がこれからも前へ進もうとする未来」に賭けています。

インデックス投資は、私にとってそういう投資です。

50代だから遅い。

60歳だからもう無理。

そう決める前に、

自分のお金の一部を、10年、20年先の世界に置いてみる。

そんな選択肢も、一度考えてみてはいかがでしょうか。

オルカンでもいい。

S&P500でもいい。

VTIでもいい。

大切なのは、誰かに言われて買うことではなく、

「自分は何に賭けているのか」を理解したうえで、無理のない金額から長く続けること。

私はそう考えています。

参考にした主なデータ

・国連「World Population Prospects 2024」

・IMF「World Economic Outlook Update, July 2026」

・IEA「Electricity 2026」

・WIPO「World Intellectual Property Indicators 2025」

・MSCI「MSCI All Country World Index」

・三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」関連資料

※将来予測は各機関の公表時点の見通しであり、実際の結果を保証するものではありません。また、世界経済の成長が株式市場の上昇を保証するものでもありません。投資判断はご自身の資産状況、投資期間、リスク許容度などを踏まえて行ってください。

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