こんにちは、nobu2394.comです。
この記事を最初に書いたのは2019年4月。
当時44歳だった私は、日本株でうねり取りをベースにした短期売買を続けていました。
2019年3月の結果だけを見ると、悪くありません。
1月、2月、3月と3か月連続で確定損益はプラス。
ところが、その裏では大きな問題が起きていました。
含み損が約38万円まで拡大。
その中でも特に大きかったのがSUBARUで、1銘柄だけで24万円を超える含み損を抱えていました。
そしてチャートを振り返ると、私が当時「強い下降シグナル」と考えていた、
- 逆くちばし
- 物別れ
- 逆下半身
が出ていました。
当時の私は、
「あの強いシグナルを見逃さず、もっと勇気を持って勝負すべきだった」
と反省しています。
では、それから約7年。
51歳になった今も、私は同じように考えるのか。
結論から言うと、かなり違います。
今の私が一番気になるのは、
「強いシグナルを見逃したこと」ではありません。
それよりも、
大きな含み損を抱えながら、次の売買でその損失を取り戻そうとしていたこと
です。
今回は、2019年当時の取引記録とSUBARUのチャートをそのまま残しながら、
「3か月連続で確定利益が出ていたのに、なぜ安心できる状態ではなかったのか」
を7年後の視点から振り返ります。
※この記事は私自身の投資経験を振り返ったものであり、うねり取り、空売り、信用取引など特定の売買手法を推奨するものではありません。
- 2019年3月|3か月連続の確定利益プラスを狙っていた
- 3月の確定損益も、なんとかプラス
- 2019年3月の全売買記録
- 前月から問題になっていた「含み損」
- 3月末、含み損は約38万円まで拡大
- SUBARUだけで24万円を超える含み損
- 含み損を長く持つことを前提にした売買だった
- SUBARUのチャートに「強い下降シグナル」が出ていた
- 2019年の私は「強いシグナルなら勝負すべき」と考えた
- 7年後の今なら、ここを一番警戒する
- 「取り返すための投資」になると判断が変わる
- 「強いシグナル」でも外れる
- 強いと思った時ほどポジションが大きくなりやすい
- 3か月連続プラスでも「勝てる手法」ではなかった
- 短期売買で難しかったのは「判断を何度も正解し続けること」
- うねり取りそのものを否定するつもりはない
- 今なら24万円の含み損より前にポジション全体を見る
- 今なら信用取引を資産形成の主力には使わない
- 51歳の今は「当てる」より「生き残る」
- 個別株をやるな、という結論ではない
- 2019年の失敗は、今のリスク管理につながっている
- 資産6,055万円から2億2,041万円へ|変わったのは考え方
- まとめ|見逃したシグナルより、38万円の含み損から学んだこと
- 関連記事
2019年3月|3か月連続の確定利益プラスを狙っていた
2019年3月当時、私はうねり取りをベースにした売買を続けていました。
1月。
2月。
と2か月連続で確定損益はプラス。
そのため3月もプラスで終えれば、
3か月連続の確定利益プラス
になります。
前年の2018年には、何か月も連続で負けた経験がありました。
そのため、当時の私にとって「3か月連続プラス」はかなり意味のある数字でした。
3月の確定損益も、なんとかプラス
こちらが2019年3月の確定損益です。

結果として、
なんとか確定損益はプラス。
これで2019年に入ってから、1月・2月・3月と3か月連続で確定損益をプラスにすることができました。
3月は保有株の値動きがあまりなく、利益確定できる場面も多くありませんでした。
それでも少しずつ利益を積み上げ、なんとかプラスで終えた。
当時の私は、ここに一定の手応えを感じていました。
2019年3月の全売買記録
当時の全売買記録がこちらです。

この月は取引回数が9回。
普段よりかなり少ない月でした。
それでも確定損益だけを見ればプラスです。
つまり表面上は、
「3か月連続で勝っている」
ように見えます。
しかし、前月の記事でも書いた通り、確定損益だけでは本当の状態は分かりません。
前月から問題になっていた「含み損」
2019年2月の記事では、1月・2月の確定利益が合計約10万円になった一方、2月末時点で約22万円の含み損を抱えていました。
【7年後検証】2か月連続で利益10万円、それでも勝てていなかった?うねり取りの落とし穴
つまり、
利益確定はできている。
しかし、含み損も残っている。
という状態です。
そして3月、その含み損はさらに大きくなりました。
3月末、含み損は約38万円まで拡大
こちらが2019年3月末の評価損の状況です。


合計すると、
約38万円の含み損。
前月の約22万円から、さらに大きく拡大しました。
確定損益だけを見れば、3か月連続プラス。
しかし口座全体では、かなり大きな含み損を抱えていた。
この2つを同時に見る必要があります。
SUBARUだけで24万円を超える含み損
特に大きかったのがSUBARUです。
2019年3月末時点で、
24万円を超える含み損。
一銘柄だけでこの金額です。
当時の私は信用取引を使っており、信用期限までまだ時間があるため、
「もう少し待てば戻るかもしれない」
という考えもありました。
今振り返ると、この「まだ時間がある」という感覚も、ポジションを長く抱える理由になっていたと思います。
含み損を長く持つことを前提にした売買だった
当時の私の売買手法では、予想と逆方向へ株価が動くと、反対のポジションを入れてヘッジすることがありました。
その結果、損失の拡大を一時的に抑えられる場合があります。
しかし、ポジション自体が消えるわけではありません。
どこかのタイミングで、どちらかを決済する必要があります。
当時の私は、信用期限までの期間を使いながら、少しずつ利益を確定し、最終的に含み損も処理していこうと考えていました。
理屈としては分かります。
でも実際には、
含み損を抱えたまま次の判断を繰り返す
ことになります。
これがかなり難しかった。
SUBARUのチャートに「強い下降シグナル」が出ていた
含み損が大きくなったSUBARUのチャートを見直したところ、当時の私が注目していたシグナルが出ていました。

当時の私の見方では、
- 3月7日:逆くちばし
- 3月27日:物別れ+逆下半身
が発生していました。
うねり取りの考え方で見れば、私はこれをかなり強い下降シグナルと考えていました。
以前から注目していた、
「逆くちばしからの物別れ」
という形です。
【8年後検証】「逆くちばしからの物別れ」は本当に鉄板だった?うねり取りで負けて学んだこと
2019年の私は「強いシグナルなら勝負すべき」と考えた
当時の記事を読むと、私はこのチャートを見て反省しています。
すでに買いと売りのポジションを持っていたため、追加で資金を入れることをためらいました。
しかし、
「これほど強いシグナルなら、勇気を持って勝負すべきだった」
と考えました。
そして今後は、同じくらい強いシグナルが出た時には、もっと積極的に仕掛けようと思っていました。
2019年の私は、
「大きな含み損を減らすために、次の売買で利益を取る」
という発想をしていたわけです。
7年後の今なら、ここを一番警戒する
51歳になった今、この記事を読んで最も気になるのはここです。
私は当時、
「シグナルを見逃したこと」
を大きな反省点にしていました。
でも今の私なら、違うところを見ます。
なぜ24万円を超える含み損を一銘柄で抱える状態になったのか。
なぜ含み損を抱えた状態で、さらに次の勝負をしようとしているのか。
こちらの方が重要です。
「取り返すための投資」になると判断が変わる
投資で損失が出ると、どうしても考えます。
「この次で取り返したい」
「もう一度うまく入れれば、含み損を減らせる」
「このシグナルなら勝てるかもしれない」
私もそう考えていました。
でも、
過去の損失を取り戻すことと、次の投資判断が正しいかどうかは別問題です。
前の取引で20万円負けていようが、50万円勝っていようが、次の売買の期待値は変わりません。
それなのに、含み損があると、次の取引に対して必要以上に大きな期待を持ってしまいます。
ここはかなり危険だったと思います。
「強いシグナル」でも外れる
2019年の私は、
逆くちばし+物別れ+逆下半身
という複数の条件が重なれば、かなり強いシグナルだと考えていました。
今でも、複数の条件が重なることで判断材料が増えるという考え自体は理解できます。
でも、
どれだけ条件が揃っても、未来が確定するわけではありません。
強いシグナル。
鉄板。
高確率。
そういう言葉を使いたくなる時ほど、
「もし外れたらどうなるか?」
を考える必要があります。
強いと思った時ほどポジションが大きくなりやすい
これも短期売買を経験して感じたことです。
自信がない時は小さく入る。
でも、
「これはかなり強い」
「今回は勝てる」
と思うと、ポジションを大きくしたくなります。
そして、そういう時に予想が外れると、損失も大きくなります。
だから今は、
予想の自信と、資産全体で取ってよいリスクを分けて考える
ことが大切だと思っています。
3か月連続プラスでも「勝てる手法」ではなかった
2019年3月までの確定損益だけを見ると、
3か月連続プラス。
一見すると、手法が安定し始めたようにも見えます。
でもその一方で、含み損は約38万円。
SUBARUだけで24万円超。
つまり、
確定損益が3か月連続プラスだからといって、「安定して勝てる手法になった」と判断することはできません。
前月の記事でも同じことが見えていました。
確定利益は増えている。
でも含み損も増えている。
この状態をどう評価するか。
そこが本当の問題でした。
短期売買で難しかったのは「判断を何度も正解し続けること」
うねり取りを実際にやってみて難しかったのは、一度の予想ではありません。
何度も判断し続ける必要があることでした。
- どこでエントリーするか
- どこでヘッジするか
- どちらの玉を外すか
- どこで利益を確定するか
- どこで損失を確定するか
- 追加で入るか
- 何もしないか
一つ一つの判断は合理的に見えても、全部を長期間うまく続けるのは簡単ではありません。
私には、その再現性を作ることができませんでした。
うねり取りそのものを否定するつもりはない
ここはこれまでの記事と同じです。
私は、うねり取りという手法そのものを否定するつもりはありません。
うまく使いこなせる人もいるでしょう。
私よりチャートを見る技術が高い人も当然います。
ただ、投資で大切なのは、
その手法が存在するかどうかではなく、自分が長期間再現できるかどうか
だと思っています。
私自身の答えとしては、
再現できませんでした。
今なら24万円の含み損より前にポジション全体を見る
2019年の私は、SUBARUの24万円の含み損を見ながら、
「次の強いシグナルで勝負して減らしたい」
と考えていました。
今なら、もっと前の段階を見ます。
なぜ一銘柄でここまで大きな含み損を持つ状態になったのか。
最初のポジションサイズは適切だったのか。
追加のポジションは必要だったのか。
資産全体に対して、このリスクは大きすぎなかったのか。
今は、そこを先に考えます。
今なら信用取引を資産形成の主力には使わない
当時は信用取引を使い、売りと買いを組み合わせながら利益を出そうとしていました。
今の私なら、
信用取引を資産形成の主力には使いません。
理由は単純です。
自分の予想が外れるからです。
自分が間違うことを前提にすれば、レバレッジを大きくすることには慎重になります。
51歳の今は「当てる」より「生き残る」
2019年の私は、
「次の強いシグナルを見逃さない」
ことを大切にしていました。
2026年の私は、
「シグナルが外れても大丈夫な状態にする」
ことを大切にしています。
似ているようで、かなり違います。
前者は予想を当てることが中心。
後者は、予想が外れることを最初から想定しています。
私は今、
「予想を当てるより、予想が外れても生き残れる」
という考え方を重視しています。
51歳・資産2.2億円で変わった投資の考え方|高配当より資産成長、そして相続と分散へ
個別株をやるな、という結論ではない
ここも誤解してほしくないところです。
私は今でも、個別株そのものを否定していません。
企業を調べる。
チャートを見る。
自分なりに予想する。
こうした投資の面白さは今でも分かります。
ただ、
資産形成の主力にはしない。
今の私なら、個別株や短期売買をする場合でも、5%や10%など、失敗しても資産形成全体には大きな影響が出ない範囲にします。
投資を楽しむ部分と、人生の資産を作る部分を分ける。
これが今の考え方です。
2019年の失敗は、今のリスク管理につながっている
当時は含み損が増えるたびに、
「どうすれば取り戻せるか」
を考えていました。
でも今は、
「そもそも大きく取り戻さなければいけない状態にしない」
ことの方が重要だと思っています。
大きく負ける。
大きく取り戻そうとする。
さらにリスクを取る。
また外れる。
この流れに入ると危険です。
だから今は、最初から一度の失敗を小さくすることを重視します。
資産6,055万円から2億2,041万円へ|変わったのは考え方
2018年、43歳だった頃の総資産は約6,055万円でした。
51歳になった2026年現在は、約2億2,041万円です。
【資産公開】43歳で6,055万円→51歳で2億2,041万円|8年8か月の資産形成を振り返る
もちろん、この資産増加は一つの手法の成果ではありません。
給与からの入金、米国株、個別株、積立投資など、いろいろな要因があります。
ただし、投資に対する考え方は大きく変わりました。
2019年は、
「次のチャンスをどう取るか」
を考えていました。
2026年は、
「一つのチャンスを逃しても何も困らない状態を作る」
方を重視しています。
まとめ|見逃したシグナルより、38万円の含み損から学んだこと
2019年3月。
確定損益は3か月連続でプラスになりました。
表面上だけを見れば、順調です。
しかし、その裏で含み損は約38万円まで拡大。
SUBARUだけで24万円を超える含み損を抱えていました。
そしてSUBARUのチャートには、私が当時「強い下降シグナル」と考えていた、
逆くちばし → 物別れ → 逆下半身
が出ていました。
2019年の私は、
「このシグナルを見逃したことが失敗だった。次は勇気を持って勝負しよう」
と考えました。
でも、51歳になった今は違います。
今の私なら、
「なぜ一銘柄で24万円超、全体で38万円もの含み損を抱える状態になったのか」
を先に考えます。
強いシグナルを当てて取り返すのではなく、
最初から取り返さなければいけないほど大きく負けない。
こちらの方が大切です。
個別株をやってもいい。
短期売買をやってもいい。
投資を楽しんでもいい。
でも、
資産形成の主力にはしない。
そして、
予想が外れても資産形成を続けられる大きさでやる。
2019年の38万円の含み損とSUBARUの24万円超の含み損は、7年後の今、そう考えるようになった大切な経験の一つです。
予想を当てるより、予想が外れても生き残れる。
今の私なら、2019年の自分にそう伝えます。

