【中国で100回以上利用】DiDiなど配車アプリの現実|41km約3,000円、日本版ライドシェアとの違い

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こんにちは、nobu2394.comです。

中国で生活していたとき、かなり頻繁に使っていたものがあります。

DiDi(滴滴)やT3などの配車アプリです。

正確に数えたことはありませんが、出張、個人的な移動、新幹線の駅までの移動などを含めれば、これまでに100回以上は間違いなく使っています。

中国にはDiDiだけでなく、いろいろな配車サービスがあります。

スマホを数回タップすれば車が来る。

どこまで来ているかもリアルタイムで分かる。

車のグレードも選べる。

6人乗りも選べる。

支払いはスマホだけ。

そして何より、

安い。

中国でこの便利さと料金に慣れていたので、日本でタクシーに乗ると料金をかなり高く感じます。

では、実際どれくらい違うのでしょうか。

この記事では、私が中国で配車アプリを100回以上利用してきた実体験をもとに、

  • 中国の配車アプリは実際どれくらい便利なのか
  • 本当に日本より安いのか
  • 普通の自家用車を使うサービスに不安はないのか
  • 忘れ物をしたらどうなるのか
  • 出張時の領収書・発票はどうするのか
  • 日本版ライドシェアは中国と何が違うのか

を考えてみます。

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中国では「タクシーを呼ぶ」というより、移動方法をスマホで選ぶ感覚

中国で配車アプリを使っていたときに便利だと感じたのは、単に車を呼べることだけではありません。

同じ目的地でも、複数の車種やサービス、料金が一度に表示されます。

安いタイプ。

通常タイプ。

少し上級のタイプ。

相乗り系。

6人乗り。

ミニバン。

その中から自分で選びます。

中国の配車アプリで複数の車種と料金を選べる配車画面

同じ目的地でも、車のグレードや乗り方によって複数の料金が表示されます。この画面では通常系の選択肢だけでも115.5元、129.4元、147.8元、154.9元、156.7元などが並び、周辺には「5秒以内に車あり」と表示されています(本人スクリーンショット)。

上の画面は、私が実際に配車しようとしたときのものです。

同じ目的地に向かう場合でも、115.5元、129.4元、147.8元、154.9元、156.7元など、いくつもの選択肢が出ています。

さらに別カテゴリーには「順風車」と呼ばれる相乗りに近いサービスなども表示されます。

もちろん、すべてが同じ条件の車ではないので、単純に金額だけを比べることはできません。

それでも、

「今日は安さ優先」

「今日は少し良い車」

「家族がいるから大きな車」

という選び方ができるのは便利でした。

早ければ1〜2分、普通でも5分前後で車が来る

もう一つ便利だったのが、配車の速さです。

私の利用経験では、普通なら5分前後。

早いときは1〜2分。

場所や時間帯によっては5〜6分、10分近く待つこともありました。

先ほどの実際の画面では、

「5秒以内に車あり」

という表示まで出ています。

使っていて感じたのは、価格だけの競争というより、

「どれだけ早く迎えに行けるか」

という競争もかなり強いということです。

車が捕まりにくい場所では、数元追加するとマッチングしやすくなる、といった案内が出ることもありました。

需要と供給をアプリ側で調整している感じです。

6人乗りの車もアプリから普通に選べる

家族や複数人で移動するときには、6人乗りの車を選ぶこともできます。

中国の配車アプリで6人乗りのミニバンを選択できる画面

中国の配車アプリでは6人乗り車も選択できます。この例では最大6人乗りの「六座快车」が204.7元、上位タイプの「六座专车」が345.3元と表示されています。人数や用途に応じて車種を選べるのも便利な点です(本人スクリーンショット)。

この例では、最大6人乗りの「六座快車」が204.7元。

より上位の「六座専車」が345.3元と表示されています。

もちろん大きな車や上級サービスを選べば料金は高くなります。

それでも、人数や目的に応じてその場で選択できる。

高速道路を利用するかどうかなども選べる場合があります。

私にとっては、これもかなり便利な点でした。

41.29km・74分乗って125.31元だった

では、一番気になる料金です。

実際の乗車履歴を見てみます。

中国の配車アプリで41.29kmを74分、125.31元で利用した実際の乗車履歴

中国の配車アプリを実際に利用したときの乗車履歴。41.29km・74分の移動で支払額は125.31元、17.10元の割引が適用されました。地名など一部はプライバシー保護のため加工しています(本人スクリーンショット)。

このときは、

項目 実績
走行距離 41.29km
所要時間 74分
支払額 125.31元
割引 17.10元

でした。

中国の画面でも「¥」の記号が使われていますが、もちろんこの場合は日本円ではなく人民元です。

2026年10月2日時点の為替、1元=約23.54円で換算すると、

125.31元 ≒ 約2,950円。

割引前の142.41元でも、約3,350円です。

41km以上、1時間以上乗って約3,000円。

私が中国の配車サービスを「安い」と感じた理由の一つです。

同じ41.29kmを東京のタクシーで走ったら約1万7,000円

では、同じ距離を日本で乗ったらどうなるのでしょうか。

2026年10月現在、東京23区・武蔵野市・三鷹市の普通車タクシーは、

  • 初乗り1.0kmまで500円
  • その後232mごとに100円
  • 9,000円を超えた部分について1割引

となっています。

これを41.29kmに単純に当てはめると、距離制運賃は約17,900円。

遠距離割引を適用すると、

約17,010円

になります。

中国で実際に払った金額:約2,950円

東京の距離制運賃による概算:約17,010円

差は約5.8倍

しかも中国側は17.10元の割引が入っていますが、割引前で比較しても約3,350円。

それでも東京側は約5倍です。

なお、この東京の計算には、時速10km以下で走った場合の時間加算、迎車料金、高速道路料金、深夜割増などは入れていません。

実際の利用条件によっては、さらに高くなる可能性があります。

もちろん、中国側も都市、時間帯、車種、需給、クーポンなどによって料金は変わります。

したがって、

「中国の配車アプリは必ず日本の6分の1」

という意味ではありません。

ただ、私が実際に利用した一例では、このくらいの差がありました。

これはかなり大きいと思います。

支払いは完全にスマホ|現金を出した記憶はほぼゼロ

支払いも非常に便利でした。

WeChat PayやAlipayなどと連携し、アプリによって先払いだったり、乗車終了後に支払ったりします。

私自身、中国の配車アプリを使っていたときは、

現金を出すことはほぼありませんでした。

感覚的にはゼロです。

乗る。

降りる。

スマホで支払う。

それで終了。

未払いがあれば次の配車ができない仕組みになっているサービスもあります。

中国ではキャッシュレス決済が生活に深く入り込んでおり、配車アプリはその便利さを特に感じたサービスの一つでした。

出張でも便利|電子発票までアプリで発行できる

仕事の出張でも配車アプリをよく使っていました。

そこで必要になるのが経費精算です。

中国では「発票(fāpiào)」と呼ばれる、領収書・インボイスに相当する書類を使います。

これもアプリから発行できます。

中国の配車アプリで発行した電子発票の確認画面

出張で利用した場合は、アプリ上から電子発票(fāpiào)を発行できます。この例では146.80元の発票が発行済みで、会社名や税番号なども登録されています。会社情報・個人情報はプライバシー保護のため加工しています(本人スクリーンショット)。

会社名や税番号などを登録しておけば、乗車履歴から電子発票を申請できます。

PDFなどで受け取り、そのまま会社の経費処理に使えます。

上の画面では146.80元の発票が発行済みになっています。

移動から支払い、領収書の発行までスマホ上で完結する。

出張が多かった私にとって、これはかなり便利でした。

もちろん良いことばかりではない|車には当たり外れがある

ここまで読むと、

「中国の配車アプリ最高じゃないか」

と思うかもしれません。

でも、良いことばかりではありません。

車には結構当たり外れがありました。

すごくきれいな車が来ることもあれば、普通の自家用車が来ることもあります。

そして私が一番困ったのが、

タバコ臭い車。

以前、家族で乗った車がかなりタバコ臭かったことがありました。

子どもがTシャツで口を覆いながら、

「臭い」

と言っていたことがあります。

普通の自家用車を活用する以上、この辺りはどうしても品質のばらつきが出ます。

日本のタクシーと比べると、車両の清潔さや接客品質では日本の方が安心できる場面も多いと感じます。

それでも私があまり不安を感じなかった理由|評価と利用履歴が残る

では、普通の自家用車に知らない人が運転していて怖くなかったのか。

これは中国の配車サービスを知らない人からすると気になるところだと思います。

私自身は100回以上使ってきましたが、基本的にはそこまで不安を感じませんでした。

理由の一つが、

評価システムと利用履歴です。

誰が運転したのか。

どの車だったのか。

何時にどこからどこまで乗ったのか。

評価はどうだったのか。

アプリ上に記録が残ります。

利用者から評価されるため、ドライバー側も変なことをしにくい。

少なくとも私は、実際に何度も利用してそう感じました。

もちろん、評価システムがあるから絶対に安全だという意味ではありません。

でも、良くも悪くも利用記録がかなり残る。

そのこと自体が、一つの抑止力になっているように感じます。

妻がスマホを何度か忘れた。でも全部戻ってきた

この安心感を象徴する、我が家の実体験があります。

妻はこれまで何度か、

配車サービスの車内にスマホを忘れています。

普通ならかなり焦ります。

でも、乗車履歴が残っているので、利用した車やドライバーをたどることができます。

アプリを通じて連絡もできます。

中国語でのやり取りなので、場合によっては通訳などが必要になることもありました。

それでも、

我が家で何度かスマホを忘れたケースでは、すべて戻ってきました。

自分で受け取りに行く場合もありますし、追加費用を払って届けてもらったこともあります。

数回の個人的な経験なので、

「中国の配車サービスなら忘れ物は必ず返ってくる」

という話ではありません。

ただ、私たち家族の経験では100%戻ってきました。

これはかなり印象に残っています。

では「日本版ライドシェア」は中国と同じなのか?

ここで、日本版ライドシェアについて調べてみました。

実は私自身、日本版ライドシェアをまだ利用したことがありません。

中国でこれだけ配車サービスを使ってきたので、最初は、

「日本でも普通の人が自家用車で自由に乗客を運べるようになったのかな」

と思っていました。

でも調べてみると、かなり違います。

日本では2024年に「自家用車活用事業」、いわゆる日本版ライドシェアが始まりました。

自家用車を使って一般ドライバーが有料で乗客を運ぶことは可能です。

つまり、営業用のタクシー車両だけでなく、普通の自家用車を使える。

ただし、

個人が自由に参入して勝手に営業できる制度ではありません。

制度の基本は、

  • 実施主体はタクシー事業者
  • 一般ドライバーは一種免許でも参加可能
  • ただし所定の研修を受ける
  • 使用車両は自家用車
  • 運行管理・車両管理は事業者側が行う
  • 利用者との運送契約は事業者が負う
  • 運賃はタクシー事業者の事前確定運賃制度に準ずる
  • 支払いは原則キャッシュレス

という仕組みです。

さらに、日本版ライドシェアは、

「タクシーが不足している地域・時期・時間帯を補う」

ことが制度の大きな目的になっています。

配車アプリなどのデータを使って、タクシーが不足する場所や時間帯、不足車両数を特定し、その不足分を自家用車と一般ドライバーで補います。

つまり、

「白ナンバーの車で自由に営業していい」

という全面的な解禁ではありません。

中国で私が使ってきた配車サービスとは、かなり考え方が違う

項目 中国での私の利用体験 日本版ライドシェア
車両 さまざまな車種・グレードから選択 タクシー事業者管理下の自家用車
6人乗り アプリから選択可能 事業者・車両による
料金 サービス別に複数料金、割引・クーポンあり タクシーの事前確定運賃制度に準ずる
利用時間 私の利用では幅広い時間帯で利用 基本的にタクシー不足の地域・時間帯を補完
支払い ほぼ完全キャッシュレス 原則キャッシュレス
品質 車両による当たり外れあり タクシー事業者が運行・車両管理

こうして見ると、似ている部分もあります。

スマホで呼ぶ。

自家用車を活用する。

キャッシュレスで支払う。

でも制度の目的が違います。

私が中国で使ってきた配車アプリは、利用者から見ると、

「いろいろな選択肢の中から、自分に合う移動手段を選ぶ」

という感覚が強い。

一方、日本版ライドシェアは、

「既存タクシーの不足分を自家用車で補う」

という性格が強い。

ここはかなり違うと感じました。

日本版ライドシェアだから大幅に安くなる、という制度でもない

もう一つ私が気になったのが料金です。

日本版ライドシェアの運賃は、タクシー事業者の事前確定運賃制度に準じます。

つまり、中国の配車アプリのように、多数のサービスが自由な価格帯で競争し、

「今日はこの安い車にしよう」

という市場とは制度設計がかなり違います。

少なくとも現行制度では、

「普通の人が自家用車で参入することで、一気に料金が安くなる」

という仕組みではなさそうです。

ここは中国で長く配車アプリを使ってきた私には、少し物足りなく感じるところです。

もし日本でも5分で来て、今よりかなり安いなら私は使う

では、日本で中国に近いサービスが始まったら、自分は使うのか。

これは、

普通に使うと思います。

知らない人の普通の車だから嫌だ、とはあまり思いません。

もちろん最低限の安全確認や評価システムは必要です。

車の品質にも当たり外れは出るでしょう。

中国で実際にタバコ臭い車に当たったこともあります。

それでも、

品質や安心感だけでは埋められないほどの価格差がある

と私は感じています。

41kmで約3,000円と、約1万7,000円。

これだけ差があると、私はかなり考えます。

日本と中国の違いは「アプリ」ではなく「社会実装の仕組み」かもしれない

今回、日本版ライドシェアについて改めて調べて、一番感じたのはここです。

スマホの技術自体は、日本でも中国でも使えます。

配車アプリも作れます。

キャッシュレス決済もできます。

GPSで車の場所を見ることもできます。

問題は技術そのものより、

どこまで参入を認め、どこまで価格やサービスを競争させるのか。

その制度設計なのだと思います。

日本はタクシー事業者の管理下で、安全や運行管理を確保しながら不足分を補う仕組みを選んでいます。

一方で、私が中国で利用してきたサービスでは、利用者から見ると選択肢、価格、スピードの幅が非常に大きい。

どちらにもメリットとデメリットがあります。

ただ、中国で100回以上利用してきた立場からすると、

「ここまで便利な仕組みを一度知ってしまうと、以前の移動方法にはなかなか戻れない」

というのが率直な感想です。

無人タクシーの話ともつながってくる

そして、この話は先日書いた中国の無人タクシーともつながっています。

中国では、人が運転する配車サービスがすでに日常生活の中に深く入っています。

その延長線上で、武漢などでは運転手そのものがいないロボタクシーまで実際の道路を走っています。

私は武漢で無人タクシーを見たとき、

「これ、データがたまるな」

と思いました。

配車サービスも同じで、実際に大量に使われることで、配車、価格、需要予測、評価、支払い、運行管理のノウハウが蓄積していきます。

新しいサービスをどれだけ早く、どれだけ大きな規模で社会に実装できるか。

中国で生活した経験から、その違いをかなり強く感じました。

まとめ|中国で100回以上使うと、日本のライドシェアがかなり違って見えた

中国でDiDiやT3などの配車アプリを100回以上使ってきました。

便利だと思ったところはたくさんあります。

スマホですぐ呼べる。

早ければ1〜2分で来る。

複数の料金や車種から選べる。

6人乗りも選べる。

現金はいらない。

電子発票まで発行できる。

そして安い。

実際に私が利用した41.29km・74分の移動は125.31元。

2026年10月初旬の為替なら約2,950円でした。

同じ41.29kmを東京23区の現在の距離制タクシー運賃で単純計算すると、遠距離割引後でも約17,010円。

もちろん条件が違うため完全な比較ではありません。

それでも、この価格差はかなり大きい。

一方で、中国の配車サービスには車の品質のばらつきもありました。

タバコ臭い車もありました。

それでも評価や利用履歴が残り、我が家では妻が車内にスマホを何度か忘れても、すべて戻ってきました。

安さだけでもない。

便利さだけでもない。

「価格・選択肢・スピード・評価・決済まで一つの仕組みとして成立している」

ところが、中国で配車アプリを使ってきた経験の中で一番面白い部分だったと思います。

日本版ライドシェアは始まりました。

ただ、今の制度は中国型とはかなり違います。

これから日本の仕組みがどう変わっていくのか。

そして自動運転タクシーまで含めて、数年後の日本の移動がどう変わっているのか。

今後も制度やサービスの変化を追いながら、また答え合わせをしてみたいと思います。

関連記事

参考資料

  • 国土交通省「日本版ライドシェア(自家用車活用事業)」
  • 国土交通省「自家用車活用事業の運行形態・許可基準」
  • 国土交通省「令和8年度 基礎知識習得セミナー資料」
  • 一般社団法人 東京ハイヤー・タクシー協会「タクシー運賃料金表」

※中国の配車アプリに関する利用回数、乗車料金、車両品質、忘れ物、電子発票などの記述は、筆者本人および家族の実体験に基づきます。料金やサービス内容は都市、時間帯、車種、需給、クーポン等によって変動します。

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