【2026年】米国が利上げしても株価は下がらない?2018年・2022年との違いを実体験で検証

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投資戦略・売買記録
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こんにちは、nobu2394.comです。

米国が利上げしたら、株価は下がる。投資を始めたころの私は、そんな理解をしていました。

ところが、2026年10月現在の米国株を見ると、話はそう単純ではありません。米連邦準備制度理事会(FRB)は9月16日に政策金利を引き上げましたが、米国株は大きな暴落どころか、今も高値圏にあります。

私が投資を続けてきた2018年、2022年にも米国の利上げ局面がありました。同じ「利上げ」という言葉でも、その背景と株価の動きには大きな違いがあります。

今回は、2018年の記事を8年後に振り返りながら、2022年の暴落、そして2026年の「利上げしたのに株価が大きく下がっていない」状況を比べてみます。自分の取引履歴で確認できることと、今の私自身の投資判断も書き残します。

この記事の結論(2026年10月16日時点)

  • 利上げ=必ず株価下落、ではない。 景気や企業利益、市場の事前予想も株価を動かす。
  • 2018年は景気拡大の中で段階的に利上げ、2022年は高インフレを抑えるため急速に利上げした。
  • 2026年9月も利上げが実施されたが、10月15日時点のVTIは、確認できた8月の高値から約1.7%安。
  • 私は今後半年~1年のVTIについて、追加利上げがあっても高値圏を維持するのではないかと予想している。ただし、これは見通しであって確定的な予測ではない。
  • 私は月40万円の自動積立を継続する一方、現時点では株式への大きな追加投資は待ち、金を中心とした分散資産を少しずつ買っている。
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2026年10月、FRBは利上げしたのに米国株は高値圏にある

まずは、今の話から始めます。米国では2026年5月にケビン・ウォーシュ氏がFRB議長に就任しました。そして9月16日のFOMC(連邦公開市場委員会)は、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を**0.25%ポイント引き上げ、3.75~4.00%**にしました。

FRBの声明では、景気は堅調に拡大し、消費や設備投資も底堅い一方、インフレは依然として高いとしています。物価を抑えたいから金利を引き上げる、という基本的な理解でよさそうです。

その後10月14日に公表された9月の米国消費者物価指数(CPI)は、前年同月比3.7%上昇。食品とエネルギーを除くコアCPIも2.6%上昇でした。特にガソリンなどエネルギー価格の上昇が目立ちます。なお、FRBの長期的な物価目標2%は主にPCE物価指数で判断するので、CPIの3.7%と単純に同じ物差しではありません。

こうしたニュースを見ると「利上げで株価が大きく下がるのでは」と考えたくなります。でも、実際のVTIを確認すると違う姿が見えてきます。

VTIの確認項目 価格
2026年8月13日の取引時間中の高値 385.12ドル
2026年10月15日の終値 378.42ドル
上記2点の比較 約1.74%の下落

※価格の比較は「8月13日の取引時間中の高値」と「10月15日の終値」。異なる種類の価格の比較であり、配当や為替を考慮しません。過去最高値からの下落率を保証する表現ではなく、この時点で確認した高値からの単純計算です。価格は公開後に変化します。

これはS&P500で見た2018年末の約20%下落、2022年の約25%下落とは、まったく違います。指数はVTIと完全には同一ではありませんが、大幅下落との違いは明らかです。2026年10月の現状を「株価の大幅下落局面」と呼ぶのは不正確です。むしろ今回の疑問は「利上げしたのに、なぜ株価は大きく下がらないのか」でしょう。

出典:FRB議長歴/2026年9月16日FOMC声明/米労働統計局・9月CPI/Vanguard・VTI価格情報/VTI・2026年10月15日終値

そもそも米国の利上げで株価はなぜ下がると言われるのか?

ニュースでいう「FRBの利上げ」は主に、銀行などが短期資金をやり取りするFF金利の誘導目標を引き上げることです。金利の上昇が株式に影響する理由は、主に3つあります。

1.企業の資金調達コストが高くなる

企業が設備投資や事業拡大のために資金を借りる際、金利が上がれば負担が増える場合があります。企業が投資を控えたり、利益の見通しが悪くなったりすれば、株価にはマイナスです。

2.将来の利益の評価額が下がりやすい

株価は、将来どれだけ利益を生むかという期待にも支えられています。金利が高まると、将来の利益を「今のお金の価値」に換算した評価が下がりやすくなります。遠い将来の成長が期待される企業ほど影響を受けることがあります。

3.債券など、株式以外の投資先が魅力的になる

債券で比較的高い利回りを期待できるなら、株式を保有するために投資家が要求するリターンも変わります。これも株価を押し下げる要因になりえます。

ただし、これは株価を押し下げる力の説明であり、株価が必ず下がるという公式ではありません。景気が良く、企業の売上や利益が金利上昇の悪影響を上回れば、株価が上昇することもあります。利上げが市場で事前に予想されていれば、発表当日の反応が小さいこともあります。

2018年・2022年・2026年の利上げは何が違う?

2018年 2022年 2026年10月時点
FRB議長 パウエル パウエル ウォーシュ
主な背景 景気拡大・雇用改善の中で金融政策を正常化 非常に高いインフレを抑える緊急性 根強いインフレと堅調な景気、エネルギー高など
利上げの特徴 段階的 短期間で急速 2026年9月に0.25%ポイント引き上げ
比較する政策金利 2018年12月:2.25~2.50% 2022年12月:4.25~4.50% 2026年9月:3.75~4.00%
株価 年末に大きく下落 同年に大きく下落 10月15日時点でVTIは高値圏

同じ利上げでも、その時の景気やインフレ率、投資家の予想が違います。この違いを無視して「2018年に下落したから、2026年も必ず下がる」と考えるのは危険だと思います。

2018年11月、私はパウエル議長の発言を記事にした

2018年11月29日、私はこのブログに「利上げって何だろうか?」という記事を書きました。前日にパウエル議長が、当時の政策金利は景気を加速も減速もさせない「中立金利」の推計範囲よりわずかに低い、と発言し、米国株が大きく上昇したためです。

当時は「利上げ終了が近いのでは」という期待が広がりました。でも、市場が利上げ終了を期待することと、FRBが利上げ終了を決めることは別です。実際、FRBは2018年12月19日に追加利上げし、政策金利の誘導目標を2.25~2.50%にしました。

→ 2018年11月29日に書いた元の記事「利上げって何だろうか?」

当時の株価をS&P500の終値で振り返ると、2018年9月20日の2,930.75から12月24日には2,351.10まで約19.8%下落。11月28日の終値2,743.79から12月24日まででも約14.3%下落しました。その後、2019年4月23日の終値は2,933.68となり、前年秋の高値水準に戻っています。

つまり、11月に「利上げ終了期待」で株価が上がったあとも、相場はさらに下がったのです。利上げの発表そのものだけでなく、金利の先行きへの期待が株価を大きく動かすことを、今ならより意識します。

出典:2018年11月・パウエル議長講演/2018年12月FOMC/FRED・S&P500(日次終値、配当なし)

2022年は高インフレを抑えるための急速な利上げだった

2022年はさらに極端でした。FRBは3月に政策金利の誘導目標を0.25~0.50%に引き上げ、同年12月には4.25~4.50%へ。前年までの低金利から急速な引き締めが進みました。

背景には、パンデミック後の需要と供給のずれ、エネルギー価格の上昇などによる高インフレがありました。S&P500は2022年1月3日の4,796.56から10月12日の3,577.03まで、終値ベースで約25.4%下落しています。

ただし、株価下落の原因を利上げだけと断定はできません。インフレ、景気後退への警戒、企業収益への不安などが重なりました。

出典:2022年3月FOMC/2022年12月FOMC/FRED・S&P500

2018年から変わらなかった、私の暴落時の買い方

ここからは、ニュースではなく自分の実際の記録です。

私は2018年のころから、「市場全体が大きく下がったら、準備していた現金をまとまって投入しよう」と考えていました。2018年10月には旧つみたてNISAで楽天VTIを15万円追加購入しています。ただし、2018年には後年ほどの大規模な買い増しはしませんでした。

2020年のコロナショックは、誰が見ても分かるような大暴落でした。実際に約1,200万円規模をVTIなどの米国株・ETFへ、100万円、200万円という単位で何回かに分けて投入しました。

→ コロナショックで約1,200万円を投入した実体験の記録

2022年にも大きく買いました。マネックス証券の銀行入金記録には、2022年2月21日、7月29日、12月19日にそれぞれ500万円、計1,500万円の大口入金が残っています。通常の積立とは別に、何か月にも分けて米国株・ETFを買い増しました。

ただし、ここでいう1,500万円は証券口座への入金額であり、VTIを買い付けた正確な約定額とは別です。入金した日、ドルに交換した日、VTIを買った日は必ずしも一致しません。実際の約定まで確認できないものを、買付額と書くつもりはありません。

→ 2021年の暴落予想と、2022年の買い増しを検証した記事

私にとって重要なのは「相場の底を当てたこと」ではありません。20%程度の下落は一つの目安でも、機械的に売買するルールではない。市場全体がパニックになって大きく下がったと感じたとき、準備していた資金を段階的に使う。逆に、株価が回復すれば資金を使い切らずに買付を終えてもいい。

相場の予想はしても、予想が当たることを前提に売買しない。 これが当時も今も変わっていない私の考え方です。

では2026年10月、私は何を買っているのか?

2026年10月現在、私は米国株が「大暴落している」とは感じていません。VTIは高値圏です。今は2020年や2022年のように株式へ大きく資金を追加投入する局面とは考えていません。

ただし、毎月40万円の自動積立は、相場が下がっていなくても続けています。 内訳は新NISAで月30万円、特定口座で月10万円。投資先は楽天VTIと楽天VYMです。

一方、スポット購入は株式だけに集中させず、金を中心に、銀やスイスフランなどにも資産を分散させています。毎月1回程度、価格や余裕資金を見ながら追加購入するイメージです。今は金を優先し、11月にも状況を見ながら買いたいと考えています。

利上げが続くなら株価はどうなるか、もちろん興味はあります。でも利上げの見通しだけで、積立を止めたり、いきなり株式の追加購入額を増やしたりするつもりはありません。 今の価格は自分が待っている「誰が見ても分かるような大暴落」とは違うからです。

2026年の利上げで、今後の株価はどうなると考えるか

ここから先は未来の話です。9月の追加利上げは事実ですが、次回のFOMCで再び利上げするかはまだ決まっていません。ウォーシュ議長も10月16日時点で、次の政策判断を断言していません。

ここから先の相場を考えるうえでは、例えば次の3つの展開が考えられます。

  • 景気と企業利益が強いままの場合: 金利が高止まりしても、株価が高値圏を維持したり上昇したりする可能性があります。
  • インフレが収まらず、追加利上げが続く場合: 企業の利益見通しや株式の評価に重荷となり、下落圧力が強まる可能性があります。
  • 景気が急に弱くなる場合: 利上げが止まっても、景気後退懸念から株価が下がる可能性があります。「利上げ停止=株価上昇」とは限りません。

これは3通りの条件付きの整理で、どれかが必ず実現するという予言ではありません。私が注目したいのは、FRBの利上げ回数だけでなく、物価の落ち着き方、企業利益、そして米国株の実際の下落幅です。

私の予想|追加利上げがあっても、VTIは高値圏を維持すると思う

ここからは、2026年10月16日現在の私個人の予想です。

私は今後半年~1年、仮に米国の追加利上げが続いたとしても、VTIは高値圏を維持するのではないかと見ています。

この予想について、現時点では特別な根拠を挙げているわけではありません。今後の経済指標やFRBの判断も変わりますし、予想が外れて株価が大きく下落することも十分あり得ます。

だから、「高値圏を維持すると思う」ことと「今すぐ株式を一括で大きく買う」ことは、私の中では別です。毎月40万円の自動積立は継続しつつ、大きな追加投資は本当に市場が大きく下がったときに備えて待つ。金を中心とした株式以外の資産への分散も続けます。

半年後、1年後にこの記事を読み返して、予想が当たったのか、外れたのかを答え合わせするつもりです。2026年10月の時点でそう考えていたという記録を、ここに残しておきます。

2018年の記事で、8年後の今なら直しておきたい説明

2018年の記事では、金利の仕組みを学びながら説明していました。その中で、銀行がFRBに預ける準備預金の金利について、無利子であるかのように書いていた部分は正しくありません。2018年12月時点でも、FRBは対象となる準備預金に利息を支払っていました。公式資料では、その金利を2.40%としています。

元記事を当時の記録として残しながら、間違って理解していたことは新しい記事で訂正していきたいと思います。

出典:FRB・2018年12月の政策実施措置

よくある疑問

米国が利上げしたら、S&P500やVTIは必ず下がりますか?

いいえ。金利上昇は株価の下押し要因になるものの、景気、企業利益、投資家の予想が同時に影響します。2026年10月15日時点のVTIも高値圏にあり、「利上げしたら必ず大幅下落」という説明は実際の市場に合いません。

利上げが止まれば株価は必ず上がりますか?

こちらも必ずではありません。市場がすでに停止を織り込んでいる場合もあれば、景気悪化を理由とする停止なら株価には逆風になる可能性もあります。

2026年10月現在のVTIは暴落していますか?

少なくとも本記事で確認した10月15日終値では、8月13日の高値から約1.74%安です。20%前後の下落局面とは明らかに異なります。ただし、この記事の数字は2026年10月15日時点のもので、将来の相場を表すものではありません。

まとめ|利上げがあっても、私の積立方針は変わらない

2018年、私はパウエル議長の発言から金利と株価の関係を学び始めました。2022年には急速な利上げと大きな株価下落を経験し、その下落局面で実際に多額の資金を市場へ動かしました。

そして2026年。今度はウォーシュ議長のもとで利上げが実施されたのに、VTIは高値圏にあります。

だからこそ、「利上げ=株価が下がる」という単純な答えで投資判断をしないことが大切なのだと思います。

私自身は、向こう半年~1年は、たとえ追加利上げがあってもVTIは高値圏を維持するのではないかと予想しています。もちろん外れる可能性はありますし、その予想だけで売買を決めることもしません。

これからも毎月40万円の自動積立を続け、株式が大きく下がった局面に備えます。一方で、足元では金を中心に、株式以外の資産も少しずつ持つ。予想を当てようとするのではなく、どんな相場になっても自分の方針で動ける状態を作りたいと思っています。

※この記事は2026年10月16日に確認した公開情報と筆者の投資記録・考えを整理したものです。VTIなどの価格や政策金利・経済指標はその後変化します。特定の商品や売買タイミングの推奨ではなく、投資には価格変動・為替変動などのリスクがあります。

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