こんにちは、nobu2394.comです。
この記事を最初に書いたのは2018年7月24日です。
当時の私は、丸紅(8002)を使って「うねり取り」という短期売買を実際に練習していました。
その中で何度も行っていたのが、
「建玉の操作」
です。
建玉(たてぎょく)という言葉自体、株を始めたばかりの人には少し分かりにくいと思います。
この記事でいう「建玉の操作」とは、相場の動きを見ながら、
- 売り玉を増やす
- 買い玉を増やす
- 反対方向の玉を入れてヘッジする
- 不要になった玉を手仕舞う
といった形で、保有しているポジションを少しずつ変えていくことです。
2018年の私は、この建玉操作をかなり細かくブログに残していました。
そして8年後の2026年。
当時の売買記録を読み返すと、この記事は私の投資人生を大きく変えることになる丸紅での約60万円の損失へつながっていく、かなり重要な途中記録だったことが分かります。
先にこの記事の結論です。
建玉の操作そのものを知るには、実際の売買を見るのが一番分かりやすいと思います。
私は2018年、丸紅で「売り1:買い0」から始め、翌日には「売り1:買い1」、その後は買いを増やし、最後には再び売り目線へ切り替えました。
当時は「相場に合わせて柔軟に対応できている」と感じていました。
しかし、その後私は建玉を大きくしすぎ、最終的には丸紅で約60万円の損失を出します。
建玉操作を理解することと、自分が安全に使いこなせることは別だった。
これが8年後の私の一番大きな答え合わせです。
※この記事は2018年当時の私自身の売買記録を振り返ったものです。信用取引、空売り、うねり取り、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。
- 建玉の操作とは?まず当時の丸紅チャートを見る
- 局面1|817.3円で100株を空売り「売り1:買い0」
- 局面2|予想と反対に上昇。100株を買って1:1にヘッジ
- 局面3|上昇と判断して買いを増やし、売り玉を外す
- 途中では再び空売りを入れ、最終的に買い900株まで増やした
- 局面4|買い900株をすべて売却し、再び空売りへ
- 当時は「うまく対応できている」と思っていた
- しかし、この先で建玉は7,900株の売りまで膨らんだ
- 8年後に思う|問題は「建玉操作」そのものではなかった
- 建玉操作を理解することと、安全に使えることは別だった
- 私はその後、短期売買をやめた
- そもそも、なぜ私はうねり取りを始めたのか
- まとめ|建玉の操作は「ポジションを動かす技術」だった
- よくある質問
建玉の操作とは?まず当時の丸紅チャートを見る
まず、2018年7月当時の丸紅のチャートです。

さらに、実際に売買していた期間を拡大した1か月チャートです。

私が最初の売買をしたのは2018年7月4日でした。
当時の記事では、
(売り:買い)
という形で建玉の状態を記録しています。
たとえば「1:0」なら100株の売りだけ、「1:1」なら100株の売りと100株の買いを両方持っている状態です。
今回は、当時の細かい7回の売買すべてを並べるのではなく、建玉操作が分かりやすい代表的な4局面に絞って振り返ります。
局面1|817.3円で100株を空売り「売り1:買い0」
2018年7月4日。
私は丸紅を817.3円で100株空売りしました。
建玉は、
売り1:買い0
です。

当時の私は、ローソク足が5日移動平均線の下にあり、陰線になっていたことから、まずは下落方向を想定しました。
そこで100株だけ空売りからスタートしました。
ここでは非常にシンプルです。
「下がる」と考えたので、売り玉だけを持った。
ところが、翌日には自分の予想と違う方向へ株価が動きます。
局面2|予想と反対に上昇。100株を買って1:1にヘッジ
翌7月5日。
丸紅は予想に反して上昇しました。
そこで私は、空売り100株を損切りするのではなく、
832.3円で100株の現物株を買いました。
建玉は、
売り1:買い1
になりました。

これが、当時私が「建玉の操作」として行っていたことの分かりやすい例です。
最初は下落を予想して空売りしました。
しかし株価が上昇した。
そこで売り玉をすぐ全部切るのではなく、反対方向の買い玉を入れました。
つまり、
売りポジションを残したまま、買いポジションも持つ。
という状態です。
当時の私はこれを「保険をかける」という感覚で使っていました。
局面3|上昇と判断して買いを増やし、売り玉を外す
その後も丸紅は上昇しました。
7月9日には834.6円で200株を追加購入。
建玉は、
売り1:買い3
になります。
さらに7月10日。
株価が5日移動平均線を超えて上昇していると判断し、私は100株の空売りを手仕舞いました。
同時に、848円で300株を追加購入。
結果、
売り0:買い6
になりました。

ここが「建玉を操作する」という感覚をかなり分かりやすく表していると思います。
最初は、
売り1:買い0
でした。
それが、
売り1:買い1
になり、
売り1:買い3
になり、最終的には、
売り0:買い6
まで変化しました。
最初の予想に固執するのではなく、その後の値動きを見ながらポジションの比率を変えていく。
当時の私は、それをうねり取りの重要な技術として練習していました。
途中では再び空売りを入れ、最終的に買い900株まで増やした
実際の売買は、これだけではありません。
7月11日には再び200株の空売りを入れ、
売り2:買い6
にしました。
その後、再び株価が上昇したと判断して売り玉を外し、7月18日時点では、
売り0:買い9
つまり900株の買いポジションまで増やしています。
かなり頻繁に建玉を動かしていたことが分かります。
局面4|買い900株をすべて売却し、再び空売りへ
7月19日。
丸紅は5日移動平均線から上方向へかなり離れていました。
私は、
「そろそろ上昇が一服するのではないか」
と考えます。
そこで870.8円で、保有していた買い玉をすべて売却。
さらに100株を空売りしました。
建玉は、
売り1:買い0
へ戻りました。

つまり、約2週間の間に、
| 局面 | 建玉 | 当時の判断 |
|---|---|---|
| 7月4日 | 売り1:買い0 | 下落を想定して空売り |
| 7月5日 | 売り1:買い1 | 上昇したため買いでヘッジ |
| 7月10日 | 売り0:買い6 | 上昇と判断し買い中心へ |
| 7月19日 | 売り1:買い0 | 上昇一服を想定し再び空売り |
と、ポジションの方向を大きく変えています。
これが、2018年当時に私が実践していた「建玉の操作」です。
当時は「うまく対応できている」と思っていた
ここまでの取引だけを見ると、私はそれなりに相場へ対応できているようにも見えます。
実際、この一連の取引は当時の記事ではプラスで終わったと記録しています。
そのため当時の私は、
「予想が外れても、建玉を操作すれば修正できる」
という感覚を少しずつ持ち始めていたのだと思います。
そして7月19日に買い玉を手仕舞ったあとも、私はさらに下落を想定して売り玉を増やしていきました。
当時の記事を書いた時点では、下のチャートのように、すでに
売り4:買い0
の状態になっていました。

そして私は、
「反発するのか」
「まだ下落するのか」
と悩みながら、このあとも建玉操作を続けていきます。
しかし、この先で建玉は7,900株の売りまで膨らんだ
ここからが、8年後の答え合わせです。
この2018年7月24日の時点では、私はまだ大きな失敗をしていませんでした。
むしろ、建玉を操作しながら何度か利益も出していました。
ところが、その後も丸紅でうねり取りを続ける中で、私は徐々に建玉を大きくしていきます。
そして最終的には、
売り建玉7,900株
まで膨らみました。
2026年にマネックス証券の全取引履歴を改めて集計した結果、丸紅の最終損益は、
▲601,588円
でした。
この失敗については、別の記事で全取引履歴を使って詳しく検証しています。
この記事では「建玉の操作とは何か」を中心にしましたが、その記事では、
- なぜ丸紅を選んだのか
- なぜ売り建玉が7,900株まで増えたのか
- 現物株では利益が出ていたのに、なぜ最終的に60万円負けたのか
- 配当調整金まで含めると最終損益はいくらだったのか
まで、2026年に答え合わせしています。
8年後に思う|問題は「建玉操作」そのものではなかった
ここは誤解のないように書いておきます。
私は2026年の今、
「建玉の操作をしたから60万円負けた」
とは考えていません。
私自身の一番大きな問題は、
建玉を大きくしすぎたこと
でした。
実際、2026年に全取引履歴を集計すると、丸紅の現物株部分だけなら約25万円のプラスでした。
一方、信用売りでは大きな損失が出ています。
つまり問題は、
- どこまでポジションを増やすのか
- 一銘柄にいくらまで資金を入れるのか
- 予想が外れたとき、どこで撤退するのか
- 最大損失をどこまで許容するのか
という、資金管理とポジション管理だったと思っています。
建玉操作を理解することと、安全に使えることは別だった
2018年当時の私は、建玉を細かく動かすことを覚えることにかなり夢中になっていました。
売りを入れる。
予想と違えば買いでヘッジする。
上昇と判断すれば買いを増やす。
上昇が終わると思えば、買いを手仕舞って売りへ回る。
こうして相場に合わせてポジションを変えていくこと自体は、とても面白く感じていました。
ただ、
建玉操作の方法を覚えることと、リスクを管理しながら利益を出し続けることはまったく別でした。
これが、8年間を振り返って感じることです。
私はその後、短期売買をやめた
その後の私は、うねり取りや短期売買を続けていません。
現在は、VTIなどのインデックス投資を中心に、長期で資産形成するスタイルへ大きく変わりました。
ただし、2018年のこの経験を無駄だったとは思っていません。
実際に自分のお金で売買し、
利益も出し、
失敗もして、
建玉を大きくしすぎる怖さも経験した。
その経験があったからこそ、自分にはどんな投資方法が向いているのかを考えるようになりました。
うねり取りを8年後に振り返った記事はこちらです。
→ 【8年後検証】うねり取りは難しい?2018年に実践した私が51歳で出した結論
そもそも、なぜ私はうねり取りを始めたのか
私が当時うねり取りに興味を持ったきっかけの一つが、相場師朗さんの本でした。
私は本を読んだだけではなく、実際に自分のお金を使って、丸紅で売買を繰り返しました。
その本を8年後に改めて振り返った記事もあります。
→ 『株は技術だ!』はおすすめ?8年実践した51歳の結論【相場師朗】
まとめ|建玉の操作は「ポジションを動かす技術」だった
- 2018年7月、丸紅で100株の空売りからスタートした
- 予想と反対に上昇したため、100株を買って1:1にヘッジした
- さらに上昇すると判断し、売り玉を外して買いを増やした
- 最大で買い900株まで増やした
- その後は買い玉を全部手仕舞いして再び空売りへ切り替えた
- 当時は、この建玉操作で相場に柔軟に対応できていると思っていた
- しかしその後、売り建玉は7,900株まで膨らみ、丸紅の最終損益は▲601,588円になった
建玉の操作そのものは、売り玉や買い玉の量を変えながら、相場の変化に対応していくものです。
2018年当時の私は、それを身につければ相場に対応できると思っていました。
しかし8年後に振り返ると、一番大切だったのは、建玉の操作方法以上に、
「どこまで建玉を増やしていいのか」
という資金管理でした。
この2018年7月の売買は、後に私の投資人生を大きく変える丸紅での失敗の、いわば前半部分です。
このあと何が起き、なぜ60万円の損失につながったのか。
続きはこちらで詳しく検証しています。
→ 丸紅で60万円損した8年後検証|うねり取りの銘柄選びから大失敗まで
よくある質問
建玉は何と読みますか?
「たてぎょく」と読みます。この記事では、保有している買いポジションや売りポジションを「買い玉」「売り玉」と表現しています。
建玉の操作とは何ですか?
この記事では、うねり取りの中で、相場の動きに応じて買い玉や売り玉を追加・減少・手仕舞いし、ポジションの比率を変えることを「建玉の操作」と呼んでいます。
売り玉と買い玉を同時に持つこともありますか?
2018年当時の私は実際に行っていました。たとえば100株を空売りした翌日に100株を現物で買い、「売り1:買い1」という状態にしていました。
建玉の操作をすれば損失を防げますか?
少なくとも私の経験では、そうではありませんでした。途中の取引で利益が出ても、その後に建玉を大きくしすぎ、最終的には丸紅で約60万円の損失になりました。建玉操作とは別に、資金管理や損失管理が必要だと感じています。
今もうねり取りをしていますか?
いいえ。2026年現在、私はうねり取りや短期売買を行っていません。現在はVTIなどを中心とした長期投資をメインにしています。
※この記事は2018年当時の本人の売買記録と、2026年に行った全取引履歴の検証をもとに再構成しています。特定の投資手法、信用取引、空売り、個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

