※この記事には広告が含まれます。2019年の運用画像・制度は当時の記録です。投資には元本割れの可能性があり、損失が40%にとどまるという意味ではありません。
こんにちは、nobu2394.comです。
「50歳を過ぎたけれど、投資は一度もやったことがない」「老後のために何か始めた方がいいとは思う。でも、損したら怖い」「証券口座を作るのも面倒くさい」――そんな気持ち、よく分かります。
私が2019年2月に書いたこの記事にも、投資が怖くて一歩を踏み出せない方の背中を少し押したい、という思いがありました。当時は43〜44歳で、楽天VTI・楽天VYMを毎月10万円積み立てながら、自分の運用成績を公開していました。
あれから7年以上。51歳になった2026年の今、同年代の友人に「投資してみたいけど怖いんだ」と相談されたら、私はこう話すと思います。
「毎月、本当に少しでもいいと思うよ。まずは余裕のあるお金の中から、仮に30%、40%減っても生活に困らないと思える金額でやってみたら。投資だからリスクがゼロにはならない。でも無理のない金額で毎月積み立てて、値下がりしたからといって慌てないこと。怖くなったら、また相談してよ」
これは「今すぐ誰でも投資を始めるべき」という意味ではありません。お金の事情も、老後までの時間も、人によって違います。今日は商品を売り込む話ではなく、自分にとって無理のない最初の一歩を一緒に考える記事にしたいと思います。
- 投資が怖いなら、いきなり大金を入れなくていい
- 私が重視するのは「40%下がっても生活を守れるか」という考え方
- 毎月1,000円、3,000円といった少額から考えてもいい
- 投資を続けることは大切。でも、事情が変わったら見直していい
- 2019年当時の含み損と回復も、実際の画像で振り返る
50代・60代で投資を始めるのが怖い。それは自然なこと
20代、30代なら、仮に失敗しても働く時間が長く残っているかもしれません。でも50代、60代では、退職や年金、親の介護、子どもの独立などが現実的な問題になります。
「もし大きく減って、退職後の生活に響いたらどうしよう」と考えるのは、慎重だからこそだと思います。
だから私は、怖がる気持ちを無理に消そうとは思いません。大事なのは、怖さを無視して投資することではなく、怖さを受け止めたうえで、自分がどの程度のリスクなら引き受けられるかを考えることだと思っています。
結論が「今は預金を優先しよう」でも構いません。まず家計を整理し、投資に回してよいお金があるかを確認する。それだけでも一歩です。
私なら最初に「40%下がっても大丈夫な金額?」と聞く
投資にリスクがない、ということはありません。特に株式を多く含む投資信託では、相場によって大きな値下がりが起こり得ます。
だから友人には、「もし投資したお金の価値が30%、40%下がったらどう感じる?」と聞くと思います。
「40%」は予想でも、安全ラインでもない
ここで挙げた40%という数字は、将来の下落幅の予測ではなく、投資する金額を決めるために私が想像してみる厳しいケースの一例です。実際の損失はそれより小さいことも、大きいこともあり、元本が回復する保証もありません。
| 投資した金額 | 仮に40%下がったら | 評価額 |
|---|---|---|
| 10,000円 | 4,000円の含み損 | 6,000円 |
| 30,000円 | 12,000円の含み損 | 18,000円 |
| 100,000円 | 40,000円の含み損 | 60,000円 |
※単純な仮定の計算です。積立の時期、手数料、税金、為替などは考慮していません。
たとえば10万円が6万円になったと想像してみる。生活費や住宅ローン、医療費に困らないか。必要なときまで保有できそうか。数字では耐えられても、毎日気になって眠れなくならないか。
そう考えて「これは無理だ」と思うなら、投資額を減らす。あるいは今は投資しない。私はそれも立派な判断だと思います。
投資のお金と、絶対に守りたいお金を分けよう
「余剰資金で」とよく言われますが、私はこれをかなり大事にしています。
- 毎月の生活に使うお金:家賃や住宅ローン、食費、光熱費など。ここは投資に回さない
- 急な出費や近い将来に必要なお金:医療費、家の修繕、子どもの学費、退職直後の生活費など。原則として現金・預金などで備える
- 当面使わず、値下がりしても生活に困らないお金:ここから、投資するかどうかを考える
退職が近ければ近いほど、何年間そのお金を使わずに置けるかが重要です。50代だから一律に何%投資、60代だから一律に何%投資という答えはありません。
日本証券業協会などの金融経済教育サイトでも、投資は当面使う予定がない資金を基本とし、リスクに耐えられる度合いを考えることが重要とされています。参考:投資のはじめ方(金融経済教育)
最初から月10万円なんて必要ない。小さく、毎月積み立ててみる
2019年の私は月10万円を積み立てていました。2026年現在は新NISAと特定口座を合わせて月40万円を自動積立しています。
でも、その金額を初めて投資する50代・60代の人に勧めたいわけではありません。 あれは私が当時の家計を計算し、今も自分の収入や資産状況を考えたうえで決めた金額です。
もし友人が不安そうにしていたら、「月1,000円でも3,000円でも、まず自分が気になりすぎない金額から考えたら」と言います。もちろん、その金額が生活に負担なら投資しなくて大丈夫。
金額よりも、最初に仕組みを理解すること
少額で投資を始める良さは、投資信託の値段が上がったり下がったりすること、毎月同じ金額で買うこと、自分が値下がりをどう感じるかを、比較的小さな金額で経験できる点です。
毎月決まった金額を自動で積み立てれば、「いつ買おう?」と毎日悩む時間も減らせます。ただし、積立なら元本割れしない、という意味ではありません。
慣れてきても、無理に金額を増やす必要はありません。家計や気持ちに余裕ができたら、そのときに考えればいいと思います。
「やめないこと」は大切。でも、生活を犠牲にして続ける必要はない
友人には「一度始めたら、怖くなってもすぐにはやめない方がいいと思う」と伝えます。
株価が急に下がると、もう投資をやめたくなるかもしれません。私自身、2018年末の下落相場で含み損を経験しました。でも、そのあとも積立を続けてきました。
だからこそ、価格が下がったという理由だけで、慌てて全てを売る判断は避けたいと考えています。
一方で、これは「何があっても売るな」という意味ではありません。収入が減った、退職が早まった、介護費用が必要になった、投資する商品やリスクを理解できていなかった。そういうときは、積立額を減らしたり、止めたり、保有資産を見直したりしていい。
続けるために大切なのは、無理をしないこと。 最初から続けられる形にしておきたいですね。
2019年の私は、含み損と回復をそのまま公開していた
ここから少しだけ、2019年2月25日に書いた元記事を振り返らせてください。
私が楽天VTI・楽天VYMを実際に買い始めたのは2018年8月。当時は月10万円を、楽天VTI(特定口座)、楽天VYM(特定口座)、楽天VTI(旧つみたてNISA)の3つにおおむね3分の1ずつ分けて投資していました。
ところが2018年の10月や12月には米国株が大きく下落。2019年1月の記事では、まだ含み損が残っていました。
それが2019年2月には回復し、当時の記録では特定口座の楽天VTI・楽天VYMがプラス圏に戻りました。うれしくて、そのときの運用画面やチャートを記事に載せています。
2019年2月の実際の運用画像
次の画像は、2019年2月に元記事へ掲載したものです。2026年の残高や利回りを示す画像ではありません。




この経験で私が学んだのは、「下がってもいつか必ず元に戻る」ということではありません。自分が納得できる投資額と方針を持っていないと、下落したときに続けることがとても難しいということです。
2018年8月に毎月10万円の積立を始めるまでには、実は設定で何度もつまずきました。その経緯は楽天VTI・VYMを月10万円で積み立て始めた実体験に残しています。
預金も大切。でも「現金だけなら何も起きない」とも限らない
友人にもう一つ伝えるなら、「日本円を持っているだけでも、物価が上がれば、同じ金額で買えるものが少なくなることはあるよ」という話です。
たとえば物価だけが上がり、手元の現金額が変わらなければ、数字上は減っていなくても買えるものは減ります。預金金利が物価上昇に追いつかなければ、預金の実質的な購買力も下がり得ます。参考:日本銀行「お金の価値と物価」
だからといって、現金を全部投資すべきとは思いません。むしろ私は、家計を支える預金と、長い時間をかけて育てたい投資資金を両方持つことが大事だと考えています。
何もしないことにもリスクがある。でも、投資には別のリスクがある。 その両方を見ながら、自分に合うバランスを決めたいですね。
50代・60代の初心者なら、何を選べばいい?
「商品に迷ったら聞いてよ」と友人には言うと思いますが、最初に大切なのは商品名よりも、いつ使うお金なのか、何に投資している商品なのか、どのくらい値下がりし得るのかを理解することです。
私自身は長年、楽天VTIや楽天VYMを積み立てています。でも、初めて投資する人が必ず私と同じものを買う必要はありません。
候補を調べるなら、新NISAのつみたて投資枠で購入できる、幅広く分散された低コストの投資信託から学ぶ方法があります。全世界株式のインデックスファンドなどは検討対象の一つです。ただし全世界株式でも株式の値下がりリスクがあり、誰にでも適した商品ではありません。
新NISAは運用益などを非課税にする制度であって、損失を防ぐ制度ではありません。2026年時点の制度では、つみたて投資枠は年間120万円、成長投資枠と合わせた年間上限は360万円ですが、上限まで使う必要はまったくありません。参考:金融庁「NISAを知る」
2026年に投資経験ゼロの51歳だったら私ならどうするか、という別記事では、月10万円の積立を想定した商品選びを詳しく書いています。ただ、それはその金額を無理なく用意できる場合の一つの考え方です。少額で始めるこの記事の読者に、月10万円を求めるものではありません。→ 50代から新NISAを始めるなら?51歳の私が考えた運用方法
また、積立の具体的な操作を知りたい場合は、実際の画面を使ったマネックス証券でのオルカン積立設定の体験記事も参考にしてください。口座や商品を選ぶときは、ほかの金融機関の手数料・条件も比較してほしいと思います。
投資が怖い友人に、最後に伝えたいこと
私自身、2005年に証券口座を持ちながら本格積立は2018年になりました。「早く始める」意味を数字で確認した2005年と2018年の米国株インデックス投資開始を比較する記事もあります。ただし、投資を急いで生活費を危険にさらす必要はありません。
今すぐ始めなくても大丈夫。まず家計を見て、使う予定のあるお金を分ける。気になる商品があれば仕組みを調べる。自分が引き受けられる損失について、ちょっと真剣に考えてみる。
その結果、毎月1,000円からなら試してみてもいいかなと思えるなら、それも立派な一歩です。逆に、今は投資より預金を増やす方が大切だと判断するなら、それでいい。
私は投資を続けてきて、よかったと思っています。でも、自分の経験だけで誰かに成功を約束することはできません。
「毎月、無理のない額でいい。最初から大きくやらなくていい。値下がりしても生活が守れる範囲で考えてみよう。怖くなったら、また相談してよ」
2019年の私は、まだ投資していない人に運用実績を見せながら背中を押そうとしていました。2026年、51歳になった今は、もう少しゆっくり話したいと思っています。
誰かに言われたから始めるのではなく、自分で納得して選ぶ。 その小さな勇気のお手伝いができれば、私はうれしいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

