【中国赴任・家族帯同】蘇州で約3年暮らして分かったこと|日本人学校・住居・生活費のリアル

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中国赴任で家族帯同し蘇州で暮らした実体験 暮らし・海外生活
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  1. 中国赴任で家族帯同して分かったこと|家族5人で蘇州に暮らした実体験
  2. 中国赴任・家族帯同で大変だったビザ手続き
  3. 結局住んだのは蘇州園区|4LDK・200㎡超のマンション
    1. 日本語が通じる不動産会社はかなり助かった
  4. なぜ日本人の多い新区ではなく園区を選んだのか
  5. 蘇州日本人学校に子ども3人を通わせた実体験
  6. 蘇州日本人学校は「想像以上に日本」だった
  7. 蘇州日本人学校の学費とスクールバス代は安くない
  8. 中国赴任で子どもが高校進学を迎える場合はよく考えたい
  9. 中国のネット通販・デリバリーは日本より便利だと感じた
  10. 中国語が話せなくても、蘇州の日常生活は何とかなった
  11. 中国のタクシー・地下鉄・高鉄は日本より安く感じた
  12. 食費・光熱費は日本より安く感じた。ただし日本食の外食は別
  13. 蘇州の大気汚染は、赴任前に想像したほど気にならなかった
  14. 蘇州の治安|私自身は普通に生活できた。ただし最新の安全情報は確認したい
  15. 中国のネット環境は赴任前に確認した方がいい
  16. 中国赴任で日本から持っていく物は意外と少なくてよかった
  17. 一番不安だったのは「家族が本当に中国へ来られるのか」
  18. 赴任直後は「ザ・コロナ」という生活だった
  19. 家族が来る前に「中国で一人で生活できる」ようにした
  20. 約10か月ぶりに妻と子ども3人と再会
  21. 海外赴任は家計や資産形成にも影響した
  22. 子どもたちにとって中国生活はどうだったのか
  23. 妻には本当に感謝している
  24. 赴任前の自分に言うなら「そんなに心配しなくていい」
  25. 中国へ家族帯同するなら、私が赴任前に確認する10項目
  26. あわせて読みたい

中国赴任で家族帯同して分かったこと|家族5人で蘇州に暮らした実体験

こんにちは、nobu2394.comです。

この記事は、中国赴任で家族帯同を考えている人に向けて、妻と子ども3人と蘇州で暮らした実体験をまとめたものです。

日本人学校、住居、スクールバス、買い物、医療、ネット環境、生活費まで、実際に家族5人で暮らして分かったことを一つの記事に整理しています。

赴任前に私自身が知りたかったことを、2026年の今、実体験ベースで答え合わせしていきます。

この記事を最初に書いたのは2021年6月。

当時の私は、中国赴任が決まったばかりでした。

住むのは上海なのか蘇州なのか。

子どもたちの学校はどうするのか。

家は見つかるのか。

中国語が話せなくても生活できるのか。

食事や病院、インターネット環境は大丈夫なのか。

そして何より、

妻と子ども3人は本当に中国へ来られるのか。

そんなことを考えながら、赴任前の備忘録として記事を書いていました。

その後、私は先に中国へ赴任し、約10か月の単身生活を経験。

その後、妻と3人の子どもたちも中国へ来て、家族5人で蘇州に暮らしました。

子どもたち3人は蘇州日本人学校へ通い、わが家は蘇州園区の4LDK・200㎡を超えるマンションで生活しました。

実際に家族帯同してみると、赴任前に心配していたことの中には、

「思っていたほど心配しなくてもよかったな」

と感じるものがかなりありました。

一方で、

  • 子どもの学校
  • 高校進学の時期
  • 住むエリア
  • 家賃補助
  • 日本人学校の学費
  • 医療
  • インターネット環境

など、赴任前によく確認しておいた方がいいこともあります。

2026年になった今、実際に家族5人で中国生活を経験した立場から、当時の不安を一つずつ答え合わせしてみます。

先に結論を書けば、赴任前の自分に伝えたいのは、

「そんなに心配しなくても大丈夫。でも、学校と会社のサポート制度だけは赴任前によく確認しておこう」

ということです。

中国赴任・家族帯同で大変だったビザ手続き

中国赴任の準備で、特に大変だったと記憶しているのがビザ関係の手続きです。

申請時に記入する項目が非常に多く、必要書類をそろえるにも時間がかかりました。

無犯罪証明書を取得するために警察へ出向いたことも覚えています。

その後、妻と3人の子どもたちが中国へ来る際には、今度は家族分の手続きが必要になりました。

家族5人で海外へ移るとなると、仕事や学校だけではなく、こうした事務手続きもそれなりに大仕事です。

一方、蘇州日本人学校への入学手続きについては、私の印象ではビザほど大変ではありませんでした。

もちろん、ここで書いているのは、わが家が実際に経験した当時の話です。

ビザの必要書類や制度は変わる可能性があります。

実際に赴任するときには、勤務先や関係機関で最新情報を確認することをおすすめします。

結局住んだのは蘇州園区|4LDK・200㎡超のマンション

赴任前の記事では、

「3LDKぐらいかな?」

「家賃は1万元ぐらい?」

などと書いていました。

実際はどうなったのか。

わが家が住んだのは、

蘇州園区の4LDK、200㎡を超えるマンション

でした。

家族5人には十分すぎるほど広い家です。

家賃は、

月1万5,000元。

私の場合は会社が全額負担してくれたため、家計からの家賃負担はありませんでした。

これは海外赴任における会社のサポートとして、かなり大きかったと思います。

もちろん、会社によって海外赴任者への制度はまったく違います。

家族帯同で海外赴任するのであれば、

「家賃を会社がいくらまで負担してくれるのか」

は、必ず赴任前に確認しておいた方がいいと思います。

日本語が通じる不動産会社はかなり助かった

わが家の場合、蘇州で家族の住居を探す際、日本語で対応してもらえる不動産会社を利用しました。

中国語に不安がある状態で、

  • 契約内容
  • 家具や設備
  • 修理
  • 住居トラブル

などを日本語で相談できるのは非常に助かりました。

多少費用が高くなるケースはあるかもしれません。

それでも家族帯同で初めて中国に住むのであれば、

日本語で対応してもらえる不動産会社や住居サポートがあることは大きな安心材料

だと感じました。

なぜ日本人の多い新区ではなく園区を選んだのか

蘇州日本人学校へ通う家庭では、新区に住んでいる人が多いと感じました。

実際、子どもたちの友達も新区に住んでいるケースが多かったです。

一方、わが家は私の通勤を考えて園区を選びました。

通勤は会社の送迎車。

朝は6時20分ごろ自宅を出て、会社まで約40分。

帰りは渋滞することもあり、おおむね1時間程度でした。

園区は街並みもきれいで商業施設も多く、私自身は非常に住みやすい場所だと思っています。

ただ、子どものことを考えると少し悩ましい部分もありました。

友達の多くが新区に住んでいたため、

「学校が終わったら、そのまま友達の家へ遊びに行く」

ということが簡単ではなかったからです。

休日に遊びに行くことはできます。

それでも、子どもたちには少し寂しい思いをさせてしまったかもしれないと思っています。

家族帯同で住む場所を決めるのであれば、

親の通勤時間だけではなく、子どもの学校や友達が住んでいるエリアまで考える

という視点も大切だと思います。

これは実際に住んでみて初めて分かったことでした。

蘇州日本人学校に子ども3人を通わせた実体験

わが家の子どもたちは、蘇州日本人学校の小学部・中学部に通いました。

一番上の息子は、中学校生活の大部分を蘇州で過ごしました。

学校までは自宅からスクールバスで約40分。

マンションの前までバスが迎えに来てくれたため、距離そのものはそれほど問題になりませんでした。

スクールバス代も、私の勤務先では会社負担でした。

蘇州日本人学校は「想像以上に日本」だった

中国に長く住めば、

「子どもは自然と中国語がペラペラになるのでは?」

というイメージを持つ人もいるかもしれません。

実際に子ども3人を日本人学校へ通わせて感じたのは、

「想像以上に日本の学校に近い」

ということでした。

日本人の先生が中心で、授業も基本的には日本の学校に近い環境です。

中国語の授業も週に何回かありましたが、子どもにとって生活の中心はあくまで日本人学校でした。

一番上の息子が中学3年生だった頃は、1クラス17人程度。

日本の地元の公立校と比較するとかなり少人数です。

親としては、先生が一人ひとりを見やすい環境なのではないかと感じました。

また、中国語や英語が非常に得意な子もいて、語学面で刺激を受ける環境でもありました。

一方、中国に住んでいるからといって、毎日ずっと中国文化の中で生活しているような感覚でもありません。

学校と自宅を往復する普段の生活だけで見ると、かなり日本的です。

だからこそ、

日本の教育環境を大きく変えずに海外生活を経験できた

とも言えると思います。

わが家にとっては、それが大きなメリットでした。

蘇州日本人学校の学費とスクールバス代は安くない

家族帯同を考えるとき、必ず確認しておきたいのが教育費です。

わが家の場合、子ども3人分の授業料とスクールバス代を合わせると、

3か月で約4万元

かかっていたと記憶しています。

年間にすると約16万元。

決して安い金額ではありません。

ただし、私の勤務先では授業料もスクールバス代も会社が全額負担してくれました。

これは非常に大きかったです。

家族帯同を考えている人は、

  • 日本人学校の授業料
  • 入学時に必要な費用
  • スクールバス代
  • 会社がどこまで負担してくれるのか

を事前に確認しておくことをおすすめします。

なお、ここで書いている金額は、わが家が実際に通学していた当時の記憶によるものです。

現在の蘇州日本人学校の授業料を示すものではありません。

中国赴任で子どもが高校進学を迎える場合はよく考えたい

中国赴任について、私は基本的には、

「そんなに心配しなくても大丈夫」

と思っています。

ただし、一つだけ慎重に考えた方がいいと思うことがあります。

それが、

子どもの高校進学です。

わが家が通っていた蘇州日本人学校には高校部がなかったため、高校進学は日本への帰国も含めて考える必要がありました。

わが家の場合、長男は蘇州日本人学校を卒業した後、日本の高校へ進学しました。

しかし、

  • 赴任するときにすでに高校生
  • 赴任期間中に高校受験を迎える
  • 帰国時期と受験時期が重なる

といった場合は、学校の選択肢が大きく変わります。

実はわが家も、

「高校受験をどうするのか」

「いつ日本へ戻るのか」

についてはかなり悩みました。

この部分は、中国赴任で子どもを帯同する家庭にとって非常に重要だと思うので、別の記事でも詳しく書いてみたいと思っています。

中国のネット通販・デリバリーは日本より便利だと感じた

妻が中国へ来る前に心配していたことの一つが、

「日本と同じような食材が手に入るのか」

という問題でした。

ところが実際に暮らし始めると、この不安はかなり早く小さくなりました。

中国のスマートフォンを使ったサービスはとにかく便利です。

野菜。

肉。

日用品。

飲み物。

ほとんど何でもスマートフォンから注文できます。

淘宝(Taobao)のような巨大な通販サービスもあります。

日本にいた頃のように、

「これを買うために店まで行く」

という機会自体がかなり減りました。

送料も安いか、ほとんど気にならないケースが多かったです。

この便利さは、妻もかなり気に入っていたように見えました。

もちろん、中国ならではの食材で口に合わないものもあります。

そんなときに助かったのが、現地で暮らしている日本人同士の情報交換です。

「これなら日本の味に近い」

「この店なら買える」

といった情報を教え合うことで、妻もかなり早く生活に慣れていったように思います。

中国語が話せなくても、蘇州の日常生活は何とかなった

中国へ行く前、

「中国語が話せなくても生活できるのか?」

と心配する人も多いと思います。

私の答えは、

日常生活なら何とかなる。

です。

もちろん、中国語が話せる方が便利です。

聞き取れなくて困ることもあります。

それでも普通の買い物であれば、

  • 片言の中国語
  • 英語
  • 身振り手振り
  • スマートフォン

などを使って何とかなることが多かったです。

スマートフォンを使えることは、海外生活では非常に大きいと感じました。

一方、病院のように正確なコミュニケーションが必要になる場所では話が違います。

私の場合は、会社の通訳サポートや日本語対応の医療機関を利用することができました。

医療面についても勤務先の制度があり、家族帯同生活ではかなり助かりました。

この辺りは会社によって制度が全く違うと思います。

赴任前には、

医療費・海外保険・日本語対応病院・通訳サービス

について確認しておくことをおすすめします。

中国のタクシー・地下鉄・高鉄は日本より安く感じた

中国で生活していて、日本との差を強く感じたものの一つが交通費でした。

タクシー。

地下鉄。

高鉄。

シェア自転車。

どれも日本と比べると安いと感じました。

私は会社のルールで、自動車やバイクを自分で運転する生活ではありませんでした。

それでも特に困ることはありませんでした。

スマートフォンでタクシーを呼べる。

中国でDiDiなどの配車アプリを100回以上使った実体験と、実際の料金・車種選択・日本版ライドシェアとの違いはこちらにまとめました。→ 【中国で100回以上利用】DiDiなど配車アプリの現実|41km約3,000円、日本版ライドシェアとの違い

地下鉄もかなり発達している。

街中にはシェア自転車がある。

高鉄を使えば都市間の移動もしやすい。

中国で生活していて、移動に大きく困った記憶はありません。

食費・光熱費は日本より安く感じた。ただし日本食の外食は別

家計簿を使って日本と厳密に比較したわけではありません。

あくまで私自身の感覚です。

食材は日本より安く感じることが多く、食費全体も日本より抑えやすい印象でした。

光熱費も日本より安いと感じました。

そして何より交通費が安い。

一方で、外食は必ずしも安くありません。

わが家はどうしても日本食を選ぶことが多かったため、日本と同じぐらい、場合によっては日本より高いと感じることもありました。

つまり、

「中国だから何でも安い」というわけではない。

これは実際に暮らしてみて感じたことです。

蘇州の大気汚染は、赴任前に想像したほど気にならなかった

赴任前の記事では、蘇州と上海のどちらに住むか考える中で、大気汚染をかなり気にしていました。

大型の空気清浄機まで用意しました。

ところが実際に生活してみると、少なくとも私は、赴任前に想像していたほど空気の悪さを意識することはありませんでした。

もちろん、日によって状態は違います。

感じ方にも個人差があります。

それでも、

「空気が悪くて日常生活が大変だった」

というのが、私自身の中国生活の印象ではありません。

ここは赴任前に考えていたこととの、かなり大きな違いでした。

蘇州の治安|私自身は普通に生活できた。ただし最新の安全情報は確認したい

海外生活なので、治安について「まったく心配ありません」とは言えません。

私自身が家族5人で蘇州に暮らしていた期間についていえば、日常の買い物や通学、外出などで、常に怖がりながら生活していたわけではありません。

周囲に注意しながら普通に生活する分には、私は比較的安心して暮らすことができました。

ただし、これはあくまで私自身が生活していた当時の実感です。

その後、2024年6月には蘇州市内で、蘇州日本人学校のスクールバスを待っていた日本人母子が刃物のようなもので襲われ、負傷する事件が発生しました。

中国各地では、人の集まる場所などで重大な事件が発生した例もあります。

これから中国へ赴任する場合は、私の過去の体験だけで判断せず、外務省の海外安全ホームページや在中国日本国大使館・総領事館などで最新の安全情報を確認することをおすすめします。

私自身の経験として「普通に生活できた」という感覚は変わりませんが、海外赴任では、その時々の情勢に合わせて安全対策を考えることが大切だと思います。

中国のネット環境は赴任前に確認した方がいい

生活面で事前準備が必要だと思うのがインターネットです。

中国ではインターネット利用に制限があり、日本で普段利用している一部のサービスが、通常の通信環境では利用できない場合があります。

家族5人となると、スマートフォンやパソコンなど端末の数も増えます。

ネットサービスを日常的に利用している家庭では、通信環境の確認はかなり重要です。

日本でネットをほとんど使わない人なら、それほど気にならないかもしれません。

逆に、GoogleやYouTube、SNS、各種クラウドサービスなどを日常的に使っている人は、赴任前に勤務先や現地のルールを確認し、通信環境について調べておいた方がいいと思います。

実際に家族で暮らしていたときは、日本から持ってきたSwitchやKindleでも通信に困りました。VPNアプリを直接入れにくい端末では、海外ローミングSIMを入れたスマホからテザリングする方法がかなり役立ちました。

→ 【中国赴任の実体験】SwitchでYouTubeが見れない・Kindleが同期できない時に助かった方法|ローミングSIM+テザリング

なお、中国で4年以上使ったVPNの実体験については、次の記事で詳しくまとめています。

→ 【4年以上利用】中国でVPNはどれがいい?UCSSを使った実体験|NordVPN・カベネコ・世界VPNとも比較

中国赴任で日本から持っていく物は意外と少なくてよかった

中国赴任前には、

「日本から何を持って行けばいいのか?」

も悩みます。

しかし、実際に暮らした私の結論は、

普通の生活用品なら、ほとんど中国で買える。

です。

ネット通販も発達しています。

それほど神経質になる必要はないと思います。

ただし、性能や品質を特に重視する家電や機器については、日本から持ってくる選択肢もあります。

私自身、中国で購入した家電が思ったような性能ではなかった経験もあります。

そして、もう一つ注意したいのが、

電圧です。

中国本土では220Vが一般的です。

日本の100V専用機器をそのまま接続すると、使えなかったり故障したりする可能性があります。

私は実際に、電圧を十分確認せず家電を壊したことがあります。

スマートフォンやパソコンのACアダプターなどは幅広い電圧に対応している製品も多いですが、

必ず本体やACアダプターの対応電圧を確認する

ことをおすすめします。

一番不安だったのは「家族が本当に中国へ来られるのか」

ここからは、少し当時の話に戻ります。

赴任前の記事を読み返すと、住居や学校、大気汚染についていろいろ心配しています。

しかし、中国へ行く時期が近づくにつれて、一番大きな不安は別のものになっていました。

家族が本当に中国へ来られるのか。

当時はコロナ禍の真っただ中でした。

中国の規制がいつ終わるのかも分からない。

場合によっては、長期間ずっと単身赴任になるかもしれない。

そんな覚悟もして中国へ向かいました。

出発するとき、当時小学6年生だった長男とは泣きながら別れました。

息子も泣き、私も泣きました。

私は以前にも海外赴任を経験していましたが、今回の中国赴任はそれまでとはまったく違いました。

未来がどうなるのか、本当に誰にも分からなかったからです。

未来が見えないときが、一番不安なのかもしれません。

赴任直後は「ザ・コロナ」という生活だった

中国へ入国した後、私は約1か月の隔離生活を経験しました。

その後も日常生活は、今から考えるとかなり特殊でした。

毎朝のようにマンションの下へ行って列に並び、PCR検査を受ける。

スマートフォンには健康状態を示すコードが表示され、それが日常生活のさまざまな場面で必要になる。

会社でも検査。

移動するにも検査。

当時はその生活に慣れてしまいましたが、今振り返ると、ものすごい時代を経験したと思います。

正直なところ、

「この生活を妻や子どもたちには経験させたくない」

と思っていました。

幸い、家族が中国へ来る頃には状況も大きく変わっていました。

そこは本当によかったと思っています。

家族が来る前に「中国で一人で生活できる」ようにした

家族が中国へ来たら、今度は私が家族を案内する側になります。

そこで家族が来る前に、できるだけ会社の人や通訳に頼らず、一人で中国を移動し、生活できるようにしようと考えました。

  • タクシーの呼び方
  • 地下鉄の乗り方
  • 高鉄のチケットの取り方
  • 飛行機の予約
  • ホテルの予約
  • ネット通販
  • デリバリー
  • 買い物

一つずつ自分で覚えていきました。

海外赴任では会社のサポートが手厚いほど、意外と「何でも会社の人にやってもらえる」環境になりがちです。

でも家族が来たら、自分が教えてあげなければいけません。

だから私は、意識して一人で動くようにしました。

今振り返ると、この準備期間はかなり大事だったと思います。

約10か月ぶりに妻と子ども3人と再会

単身生活が始まってから約10か月。

ようやく妻と3人の子どもたちが中国へ来ました。

妻には花束を用意して迎えました。

久しぶりに家族に会えたことは素直にうれしかったです。

ただ、映画のような感動の大号泣という感じでもありませんでした。

10か月も離れていると、お互い少し照れくさいというか、妙によそよそしい感じもありました。

子どもたちも最初はそんな感じでしたが、そこはやっぱり子ども。

すぐにいつもの家族に戻っていきました。

日本での荷造りや長距離移動もあり、家族は到着直後かなり疲れていました。

最初からすべて順調だったわけではありません。

でも今となっては、それも大切な思い出です。

海外赴任は家計や資産形成にも影響した

海外赴任は生活だけでなく、お金の管理にも影響します。特に資産が大きくなってから再び海外赴任を考える場合は、国外転出時課税、NISA、証券口座の非居住者手続きまで事前に整理しておく必要があります。

【資産2.2億円】海外赴任前の投資ロードマップ完全版|出国税・納税猶予・NISA・IBKRを整理

ここからは、このブログらしく少しお金の話です。

海外赴任を経験して感じたのは、資産形成では運用利回りだけではなく、

資産形成に使える原資をどれだけ作れるか

も大切だということです。

私の場合、海外赴任では日本勤務時より収入が増えました。

さらに、

  • 住居費
  • 子どもの授業料
  • スクールバス代
  • 医療面を含む生活サポート
  • その他、海外赴任に伴う福利厚生

など、会社からサポートを受けられるものがありました。

一方、中国では食費や交通費など、日常生活で日本より安く感じるものも多くありました。

そのため、家族との生活を楽しみながらも、家計には一定の余力を持つことができました。

後から振り返ると、

海外赴任で収入や家計の余力が増えたことは、長期的な資産形成にも大きな影響を与えた

と思っています。

だからといって、海外生活中に節約ばかりしていたわけではありません。

むしろ家族ではかなり旅行にも行きました。

せっかく海外で暮らす機会を得たのだから、

その時にしかできない経験にはお金を使おう

と考えていました。

私は、

資産を増やすことと、家族との思い出を作ることは両立できる

と思っています。

収入を増やす。

資産形成の原資を作る。

その一方で、家族との経験にもきちんとお金を使う。

海外赴任は、私にとってこの3つを考える大きなきっかけになりました。

子どもたちにとって中国生活はどうだったのか

これは親である私が勝手に、

「子どもたちも中国へ来てよかった」

と断定するべきではないと思っています。

環境を大きく変えたので、子どもたちには苦労をかけた部分もあったはずです。

ただ、日本人学校へ入り、友達ができると、私から見る限りでは学校生活を楽しんでいるように見えました。

その後、日本での学校生活に移った子どもたちも、それぞれ新しい環境に順応しているように見えます。

中国で過ごした時間が、将来子どもたちにとってどんな意味を持つのか。

それはもう少し大きくなってから、本人たちに聞いてみたいと思っています。

妻には本当に感謝している

中国生活を振り返ると、妻には本当に感謝しています。

異国で家族5人が生活するということは、当然簡単なことばかりではありません。

特に日常生活を支える妻には、私以上に大変なことも多かったと思います。

それでも妻は比較的海外生活を前向きに楽しんでくれる人でした。

スマートフォンでの買い物を覚えたり、現地の日本人家庭とのネットワークから情報を集めたり、中国での生活に順応してくれました。

海外赴任は、赴任する本人だけの話ではありません。

家族帯同なら、

家族全員の海外赴任です。

家族が一緒に来てくれたことは、私にとって本当に大きなことでした。

赴任前の自分に言うなら「そんなに心配しなくていい」

中国へ行く前の私は、

学校はどうする?

家は?

空気は?

中国語は?

家族は本当に来られる?

と、いろいろなことを心配していました。

今、その自分に一つだけ言うなら、

「そんなに心配しなくていい」

です。

海外で暮らす以上、日本と同じではありません。

困ることもあります。

言葉も違います。

インターネット環境も違います。

生活のルールも違います。

それでも、実際に生活を始めてしまえば、何とかなることの方が多かった。

これが私の実感です。

そして私は、会社員として海外赴任ができること自体、とても貴重な機会だと思っています。

限られた期間、会社のサポートを受けながら海外で暮らす。

家族と一緒に異国で生活する。

仕事をする。

旅行をする。

子どもたちと海外で暮らす。

こんな経験は、長い人生でも何度もできるものではありません。

もちろん、海外赴任が合うかどうかは人それぞれです。

私はもともと海外生活が好きなタイプなので、そう感じる部分も大きいと思います。

それでも赴任前の自分には、こう言いたい。

大丈夫。

思っているほど心配しなくていい。

せっかくの機会なんだから、家族で楽しんでこい。

中国へ家族帯同するなら、私が赴任前に確認する10項目

最後に、実際に家族5人で中国生活を経験した今の私なら、赴任前にこのあたりを確認します。

  1. 本人・家族のビザに必要な書類と手続き
  2. 子どもが高校進学を迎える時期
  3. 日本人学校の学費と会社負担
  4. スクールバスのルートと費用
  5. 家賃補助の上限
  6. 日本語対応の不動産会社や住居サポート
  7. 親の通勤時間と子どもの友達が住んでいるエリア
  8. 医療費・海外保険・日本語対応病院・通訳サービス
  9. インターネット環境
  10. 日本から持っていく家電の対応電圧

逆に、

「中国語を完璧にしてから行かないと生活できない」

とは私は思いません。

もちろん話せるに越したことはありません。

でも、それ以上に大切なのは、分からないことがあっても、一つずつ自分でやってみることだと思います。

赴任前の備忘録として始めたこの記事。

実際に中国で家族生活を経験したことで、ようやく本当の「答え合わせ」を書くことができました。

これから中国赴任を控え、

「家族を連れて行って大丈夫だろうか」

と不安に感じている人に、わが家の実体験が少しでも参考になればうれしいです。

あわせて読みたい

海外赴任と資産形成については、こちらの記事でも詳しくまとめています。

【実体験】海外赴任は資産形成に有利?米国・中国で10年近く海外勤務して感じた「入金力」の差

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