金(ゴールド)の価格が大きく下がっています。
「今から買っても大丈夫だろうか」
「高値で買ってしまった。これ以上下がるなら損切りした方がいいのではないか」
そんなことを考えている人も多いと思います。
実は、私自身も金ETFで含み損を抱えています。しかも、最初の30口は2026年2月ごろ、今振り返ればかなり高値に近い時期に購入したものでした。
正確な買付日と単価は確認できていませんが、2月27日の残高報告書には30口が記録されています。その後、3月・6月・9月に計4回買い増して、現在の226口になりました。
2026年10月26日時点で、私が保有する米国の金ETF「GLDM」は226口。取得金額は約308万円、現在の評価額は約282万円で、約26.6万円の含み損です。
それでも、私は今のところ売却するつもりはありません。それどころか、さらに大きく下がれば買い増したいと考えています。
もちろん、私にも金の底値は分かりません。これからさらに20%、30%と下落する可能性もあるでしょう。
それでも、なぜ私は金を買い続けようと考えているのか。
今回は金投資の一般論よりも、実際の買付履歴、現在の含み損、そして今後の具体的な投資方針を中心に書いてみたいと思います。
この記事の結論
- 私はGLDMを226口保有し、現在約26.6万円の含み損を抱えている。
- 最初の30口は2026年2月ごろの高値圏で購入。その後3月・6月・9月に4回買い増し、保有は226口になった。
- 金を資産形成の主役にはせず、米国株を補完する資産として保有する。
- さらに20%程度下落した場合も、余裕資金の範囲で追加購入を考えている。
- ただし、下落したという理由だけで誰にでも購入を勧めるつもりはない。
2026年、金価格はどれくらい下がったのか?
まず、現在の下落を数字で確認しておきます。
世界金協会(World Gold Council)の2026年9月の月次レポートによると、ドル建て金価格は2026年1月29日に1トロイオンス当たり5,405ドルの最高値を記録しました。
その後、9月末の価格は4,176ドルとなっています。
| 比較する時点 | ドル建て金価格 |
|---|---|
| 2026年1月29日の最高値 | 5,405ドル |
| 2026年9月末 | 4,176ドル |
| 最高値からの下落率 | 約22.7% |
9月単月の下落率は8.5%でした。かなり大きな調整だったことが分かります。
ただし、ここで一つ注意があります。
最高値からの下落率と、年初来の騰落率は同じではありません。
同じレポートによれば、2026年9月末時点のドル建て金価格の年初来騰落率はマイナス4.4%です。
つまり、年初から一直線に下がってきたわけではありません。年初に大きく上昇して最高値をつけ、その後に調整したという経過です。
こうした数字は混同せずに見ておきたいと思います。
また、私の保有するGLDMはドル建てのETFです。日本円での投資成果には為替相場も影響するため、金の国際価格の下落率がそのまま円建て損益になるわけではありません。
出典:World Gold Council「Gold Market Commentary: September 2026」
私の金ETF・GLDMは226口。現在26.6万円の含み損
ここからは、私自身の実際の保有状況です。
2026年10月26日にマネックス証券で確認したGLDMの残高は、次のとおりでした。
| 項目 | 2026年10月26日時点 |
|---|---|
| 保有銘柄 | SPDRゴールド・ミニシェアーズ(GLDM) |
| 保有口数 | 226口 |
| 平均取得単価(概算) | 85.51ドル |
| 取得金額(概算) | 3,083,092円 |
| 評価額(概算) | 2,817,061円 |
| 評価損益 | −266,031円 |
| 評価損益率 | −8.63% |
※マネックス証券の米国株残高画面による。取得金額・評価額・損益は証券会社表示の概算値です。

ドル建てでは1,365.04ドルの含み損で、損益率はマイナス7.06%。円換算ではマイナス8.63%となっています。
この数字を見れば分かるとおり、私は金投資で順調に利益を出しているわけではありません。
現在は、はっきりと含み損の状態です。
ただ、私にとってこの26万円の含み損は、直ちに売却しなければならない理由にはなりません。
なぜなら、GLDMを購入した目的が、短期間で売買益を得ることではないからです。
私が実際にGLDMを買ってきた履歴
今回、過去の取引履歴と取引報告書をあらためて確認しました。
まず正直に書くと、私は2026年2月ごろにGLDMを30口買ったと記憶しています。後から値動きを振り返ると、決して安いタイミングではなく、むしろ高値圏での購入でした。
ただし、この最初の30口については正確な約定日と約定単価を確認できていません。確認できた事実と記憶は区別して記載します。
2026年2月27日の残高報告書には、すでにGLDMを30口保有していたことが記録されています。

その後、確認できた買付履歴は次のとおりです。
| 日付 | 内容 | 口数 | 買付単価 |
|---|---|---|---|
| 2026年2月27日 | 保有残高を確認 | 30口 | 取得時の価格は未確認 |
| 2026年3月24日 | 買付 | 70口 | 88.37ドル |
| 2026年6月23日 | 買付 | 66口 | 83.16ドル |
| 2026年9月9日 | 買付 | 30口 | 87.06ドル |
| 2026年9月29日 | 買付 | 30口 | 82.20ドル |
| 現在 | 保有残高 | 226口 | 平均取得単価85.51ドル |
※買付日は米国市場での現地約定日。2月27日の30口は、その日時点で保有していた残高であり、同日に購入したという意味ではありません。
GLDMの日足に、私の5回の購入位置を重ねてみた
数字の一覧だけでは分かりにくいので、実際のGLDMの日足チャートに、これまでの保有・買付タイミングを重ねてみました。青線が米国市場での日々の終値、オレンジの矢印が取引履歴で確認できた4回の約定日・約定価格です。

ここでまず目が行くのは、灰色で示した①です。私が最初の30口を買い始めた2026年2月は、その後の3月・6月や10月と比べても高い水準でした。私は最初から上手に安値で買えていたわけではなく、むしろ高値掴みから始まったと感じます。
そこから3月24日に70口、6月23日に66口、9月9日と29日に30口ずつ。初めの30口に、確認済みの4回で計196口を加えて、226口になりました。
このグラフで示したいのは、私が底値を当てたということではありません。高い時期に買い始めても、短期の値動きに振り回されず、株式を補完する資産として金を少しずつ積み上げてきたという実際の経過です。
※このグラフの最新終値は2026年10月23日。本文の保有評価額・含み損は10月26日の証券口座表示に基づくため、基準日と計算方法が異なります。初回30口の推定点は2月中のイメージであり、特定の日の買付を証明するものではありません。
ここで特に注目してほしいのは、9月の買付です。
9月9日に87.06ドル、9月29日には82.20ドルで購入
2026年9月9日、私はGLDMを30口、1口87.06ドルで買いました。
そして約20日後の9月29日には、さらに30口を1口82.20ドルで買っています。
後者の買付価格は、前回より約5.6%安い水準でした。
私は9月9日の購入後に金価格が下がったからといって、損切りするために売却したわけではありません。
むしろ、金への投資を続ける方針に変わりがなかったため、追加購入しました。
ただし、この9月29日の購入が底値だったわけでもありません。
10月26日の口座評価額から計算すると、GLDMの評価単価は1口約79.47ドル。9月29日の82.20ドルより、さらに安くなっています。
つまり、直近で買い増した30口も、現時点では購入価格を下回っています。
私は底値を見抜いて買えたわけではない。
ここは誤解してほしくない点です。
私がやっているのは、下落のたびに正解を当てることではなく、長期的に保有したい資産を、価格と自分の資金余力を見ながら少しずつ増やすことです。
では、金が下がった今は「買い時」なのか?
私の答えは、少し慎重です。
「自分にとって買い増しを考えたい局面ではある。しかし、誰にとっても絶好の買い時とは言えない」というのが正確なところです。
金価格が最高値から大きく下がったことは事実です。
しかし、価格が下がったというだけでは、割安になったと断定できません。
株式であれば企業の利益やキャッシュフローを参考にする方法があります。一方、金には企業のような利益や配当がありません。
そのため、「これだけ下がったのだから必ず戻る」と判断することはできないのです。
それでも私が買い増しに前向きなのは、金の短期的な値上がりを予想しているからではありません。
金を保有する目的と、今後も追加投資できる余力があるからです。
それでも私が金を買い増したい3つの理由
理由1:私の資産形成の主役は、今も米国株だから
私は2018年から米国株や米国株インデックスへの投資を続けてきました。
現在も楽天VTIや楽天VYMを中心とした積立投資を続けています。
つまり、金を購入するからといって、米国株の成長力を信じなくなったわけではありません。
私にとっての主役は、今も株式です。
金は、その株式を補完するための資産として保有しています。
株式だけに資産を集中させたくない。だから、値動きの要因が異なる資産も持っておきたい。
これが私の基本的な考えです。
ただし、金と株式が必ず反対方向に動くわけではありません。市場全体が混乱するときには、両方が下落することもあります。
金を持てば損失を防げるというわけではない点は、理解しておく必要があります。
私の金・銀・スイスフランに対する基本的な考え方は、別の記事にまとめています。
関連記事:【51歳・資産2.2億円】金・銀・スイスフランを保有したい理由
理由2:まだ目標とする金の保有額には届いていない
今回確認したGLDMの評価額は、約282万円です。
一方、私が現時点で考えている金単体の保有額の目安は、1,000万円程度です。
もちろん、必ず1,000万円まで購入すると決めているわけではありません。
家族への資産承継や、今後の収入・支出によって計画が変わる可能性もあります。
ただ、今の約282万円という保有額は、私が考えている長期的な目安より小さい状態です。
もし私がすでに金を1,000万円以上保有していたら、同じ下落局面でも追加購入を控えるかもしれません。
投資判断は価格だけでなく、自分がどれだけ持っているかによっても変わります。
「下がっているから買う」の前に、「自分の資産全体の中で金をどれだけ持ちたいのか」を確認することが大切だと思います。
理由3:中央銀行の金購入は、長期保有を考える材料の一つ
私が金に関心を持っている背景には、各国中央銀行の金購入もあります。
世界金協会によると、2026年8月に報告された世界の中央銀行による金の純購入量は39トンでした。
また、中国人民銀行は2026年9月に23トンの金を追加したと報告しています。
こうした動きから、金を長期的な準備資産として重視する中央銀行が存在することが分かります。
ただし、すべての中央銀行が購入しているわけではなく、売却している国もあります。
中央銀行が買っているからといって、明日の金価格が上がる保証はありません。
私はこれを「今すぐ金を買わなければならない理由」ではなく、長期的に金を持つ意味を考える材料の一つとして捉えています。
出典:
もしGLDMがここからさらに20%下がったら?
今回の記事で、私自身の考えをもう一歩踏み込んで書いておきます。
仮にGLDMが現在の価格からさらに20%下落しても、私は追加購入を考えます。
ただし、それは損失を急いで取り戻すためではありません。
もともと長期的に増やしたい資産なので、価格が大きく下がったときには、追加購入を検討したいという意味です。
では、20%下がったときに、現在の保有資産はどれくらい減るのでしょうか。
10月26日の評価額約281.7万円を基準に、単純な試算をしてみます。
| 状況 | GLDM評価額 | 取得金額との差 |
|---|---|---|
| 2026年10月26日時点 | 約282万円 | 約−27万円 |
| GLDM価格がさらに20%下落 | 約225万円 | 約−83万円 |
※追加購入は行わず、保有226口のまま、為替相場が変わらないと仮定した概算です。実際の円換算損益は為替や取引条件によって変わります。
こうして数字にすると、現在の約26.6万円の含み損が、約83万円まで拡大する計算になります。
この状態になっても、自分は落ち着いて保有できるだろうか。
私は、現時点ではできると考えています。
さらに、家計と資産全体の状況に問題がなければ、買い増しを検討したいと思っています。
ただし、これはあくまでも私自身の資産状況とリスク許容度を前提にした考えです。
同じことをすべての人に勧めるつもりはありません。
大切なのは、下がったときにも自分の投資方針を維持できる金額にしておくことだと思います。
高値掴みした人は、損切りした方がいいのか?
金を高値で購入し、現在含み損を抱えている人もいると思います。
私は、そのような人に対して「絶対に売らない方がいい」とは言いません。
損切りを考える前に、まず購入した目的を振り返ってみてはどうでしょうか。
短期間で値上がり益を狙って購入した場合
購入時に想定していた値動きと違うなら、投資方針を見直すことは自然な判断だと思います。
特に、生活費に使う予定のお金や、近いうちに必要になる資金を投資している場合は、無理に保有を続けるべきではありません。
長期的な資産分散を目的に購入した場合
こちらの場合は、考え方が少し違ってくると思います。
金を保有する目的が今も変わっていないのであれば、価格が下がったことだけを理由に、すぐ売却する必要があるのかを考え直してもよいかもしれません。
ただし、保有割合が大きすぎるなら、減らす判断も十分に考えられます。
私自身が売却を急がないのは、金が長期的な分散資産であり、現在の保有額が自分の資産全体から見て過大ではないと考えているからです。
「損をしているから売らない」のではなく、「購入した理由が今も変わっていないから持ち続ける」。
私にとって、この違いは大きいと感じています。
それでも金投資には注意したいことがある
ここまで買い増しに前向きな考えを書いてきましたが、金にも当然リスクがあります。
- さらに大幅に下落する可能性:最高値から20%以上下がったからといって、そこが底値とは限りません。
- 長期間回復しない可能性:購入価格を何年も下回る展開もあり得ます。
- 円高による評価額の減少:私の保有するGLDMはドル建てなので、円換算の損益は為替の影響も受けます。
- 配当や利息がない:GLDMは株式の配当や債券の利息のような収入を生む商品ではありません。
- ETF固有のコスト:GLDMには年率0.10%の経費率があり、売買時には取引・為替関連のコストも考慮する必要があります。
金は万能な安全資産ではありません。
私も、将来必ず値上がりすると考えているわけではありません。
金ETFの経費率、円建てとドル建て、為替ヘッジの違いについては、すでに別の記事で詳しく整理しています。
関連記事:【GLDM保有】金ETFは円建て・ドル建てどっち?為替ヘッジと経費率を比較
今後も買付履歴を公開して、結果を検証していきたい
今回の記事は、金価格の底値を予想するために書いたものではありません。
むしろ、2026年のこの下落局面で、実際に金ETFを保有している個人投資家が何を考え、どう行動していたかを残す記録です。
現在の私は、GLDMを226口保有し、約26.6万円の含み損を抱えています。
これからさらに下落するかもしれませんし、逆に短期間で価格が回復するかもしれません。
私は、相場の動きだけでなく、家族の将来や資産全体の配分も考えながら、購入を続けるか判断していきます。
そして数か月後、あるいは1年後にこの記事を読み返したとき、今回の判断がどういう結果になっていたのか、実際の保有口数や評価損益を使って検証したいと思います。
今回の買い増しが、将来「良い判断だった」と言えるかどうかは、まだ分かりません。
だからこそ、今の考えと数字を残しておくことに意味があると思っています。
まとめ|私にとって、金の下落は買い増しを考える機会
2026年、金価格は最高値から大きく調整しました。
私は現在、GLDMを226口保有し、約26.6万円の含み損を抱えています。
それでも、保有を続ける方針は変わっていません。
今回、取引履歴をチャートに重ねてみて、最初の30口は2026年2月の高値圏で購入していたことをあらためて実感しました。その後4回の買い増しを続けた現在でも含み損です。決して成功談ではありませんが、下落局面で自分が実際にどう行動したかを、数字とグラフで残しておきたいと思います。
金は私の投資の主役ではありません。主役は今も米国株やインデックス投資です。
しかし、株式とは違う特徴を持つ資産も保有しておきたい。その考えから、金を長期的に少しずつ増やしています。
さらに20%下落すれば、私は追加購入を考えるつもりです。
もちろん、それが正しい判断だったと分かるのは、もっと先のことでしょう。
金が下がった今、買い時なのか。
私自身の答えは、「底値かどうかは分からない。でも、長期的に持ちたい資産を少しずつ増やす機会としては、前向きに考えたい」というものです。
金を購入するか迷っている人や、高値掴みをして不安になっている人にとって、私の実際の投資記録が何かの参考になればうれしく思います。
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主な確認資料
- World Gold Council:Gold Market Commentary September 2026
- World Gold Council:Central Bank Gold Statistics August 2026
- World Gold Council:China Gold Market Update October 2026
- State Street:GLDM公式商品情報
- SPDR Gold MiniShares Trust:GLDM Historical Archive(日足終値の出典)
※この記事は2026年10月27日に執筆した個人の投資記録です。証券口座の保有状況・評価額は2026年10月26日時点、金価格の月次比較は2026年9月末時点の資料に基づきます。記載した考え方は筆者個人のものであり、特定銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。投資には元本割れや為替変動などのリスクがあります。

