こんにちは、nobu2394.comです。
この記事を最初に書いたのは2018年5月。
当時43歳だった私は、会社の従業員持株会を長く利用していました。
半年に一度届く持株会の通知を確認したところ、そこにはかなり大きな数字が並んでいました。
- 自己拠出金:6,175,000円
- 会社からの奨励金:507,500円
- 累計配当金:1,269,139円
- 合計入金額:7,951,639円
自己拠出金617.5万円に対して、累計の奨励金は約50.8万円。
割合にすると、
約8.2%。
当時の私は、この数字を見て、
「持株会の奨励金って、ものすごく有利な制度じゃないか」
と感じていました。
実際、奨励金は従業員持株会の大きなメリットの一つだと思います。
しかし、それから8年以上。
51歳になった今、同じ記事を読み返すと、当時とは少し違う見方をするようになりました。
結論から言うと、
奨励金は非常に魅力的。でも「奨励金がある=安全な投資」ではありません。
特に注意したいのが、
勤務先と投資先が同じ会社になる「自社株への集中」
です。
今回は、2018年当時の実際の数字を残しながら、従業員持株会のメリットとリスクを8年後の視点で答え合わせします。
※この記事は私自身の持株会利用経験を振り返ったもので、特定の会社の持株会への加入や株式購入を推奨するものではありません。持株会の奨励金率、引き出し条件などは会社・制度によって異なります。
- 2018年、従業員持株会から半年に一度の通知が届いた
- 保有株数は2,268.445株
- 自己拠出金は617万5,000円
- 会社からの奨励金は50万7,500円
- 617万円積み立てて、会社から約51万円が追加された
- 累計配当金は126万9,139円
- 自分のお金617万円に対して、合計入金額は795万円
- さらに株価上昇で、評価額は約1,600万円になっていた
- 2018年の私は「持株会はかなり安全」と考えていた
- 8年後に考える、持株会の一番大きなリスク
- 奨励金8.2%があっても、元本保証ではない
- それでも奨励金は強いメリットだと思う
- 持株会を20年以上続けた結果も残っている
- 2018年当時、私は「100株たまったら現金化」という方法も考えていた
- ただし「奨励金をもらってすぐ売れば必ず儲かる」とは考えない
- 実際に持株会を現金化するには?
- 現在は「持株会だけ」に資産形成を任せない
- 43歳の自分に伝えるなら「奨励金だけを見るな」
- それでも、持株会をやってきたこと自体は良かった
- まとめ|奨励金8.2%は魅力的。でも「お得」と「安全」は別
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2018年、従業員持株会から半年に一度の通知が届いた
当時、私が利用していた従業員持株会からは半年に一度、保有状況を確認できる通知が届いていました。
そこには、
- 保有株数
- 自己拠出金
- 奨励金
- 配当金
- 平均買付価格
などが記載されていました。
当時の記事では勤務先が特定されないよう、株価など一部の情報を伏せて公開していました。

それでは、2018年5月時点の数字を改めて見てみます。
保有株数は2,268.445株
当時の保有株数は、
2,268.445株。
かなり長く積み立ててきたため、すでにまとまった株数になっていました。
株価を掛ければ評価額が分かりますが、当時は勤務先の特定を避けるため、株価そのものは公開していませんでした。
自己拠出金は617万5,000円
まず、自分の給料などから実際に積み立てた金額です。
6,175,000円。
当時の記事でも「かなりいい車が1台買える金額」と書いています。
600万円を超える金額ですから、会社員の資産形成としては決して小さくありません。
会社からの奨励金は50万7,500円
そして、この記事で一番注目していたのが奨励金です。
累計額は、
507,500円。
自己拠出金6,175,000円に対して計算すると、約8.2%に相当します。
ここで注意したいのは、これは2018年5月時点の累計拠出額と累計奨励金を比較した数字だということです。
現在も同じ条件・同じ率という意味ではありません。
当時の私の制度では、奨励金を現金でもらうのではなく、そのまま自社株の購入に使われていました。
つまり、自分が積み立てたお金だけでなく、会社から追加されたお金も使って株を買っていたわけです。
617万円積み立てて、会社から約51万円が追加された
この仕組みは、やはり大きいです。
自分が617万5,000円積み立てる間に、会社から約50万8,000円が追加されている。
普通に自分で証券会社から株を購入するだけなら、この部分はありません。
だから2018年の私は、
「持株会は会社員だから使える非常に有利な制度だ」
と考えていました。
51歳になった今でも、
奨励金そのものが大きなメリット
という考えは変わっていません。
ただし、当時よりも「その先」にあるリスクを見るようになりました。
累計配当金は126万9,139円
さらに大きかったのが配当金です。
2018年5月時点の累計配当金は、
1,269,139円。
つまり約127万円。
これも当時の私の持株会では、現金として自由に使える形で受け取るのではなく、再び株式購入に使われていました。
そのため、
自分の拠出金+奨励金+配当金
で、さらに自社株を積み上げていく仕組みになっていました。
自分のお金617万円に対して、合計入金額は795万円
2018年5月時点での数字をまとめると、
- 自己拠出金:6,175,000円
- 奨励金:507,500円
- 配当金:1,269,139円
合計は、
7,951,639円。
約795万円です。
自分自身が拠出したのは617万5,000円。
そこに会社からの奨励金と、保有株から生まれた配当金が加わりました。
長期間積み立てることで、こうした差が徐々に大きくなっていました。
さらに株価上昇で、評価額は約1,600万円になっていた
そして2018年当時、この約795万円分の入金で購入してきた株式の評価額は、私の記録ではおおよそ、
約1,600万円。
含み益は約1,000万円と書いていました。
自分の拠出額だけで見れば、
約617万円 → 約1,600万円
です。
かなり大きく増えています。
ただし、ここは非常に重要です。
617万円が1,600万円になった理由が、すべて奨励金だったわけではありません。
奨励金。
配当金の再投資。
そして何より、長期間にわたる株価上昇。
これらが組み合わさった結果です。
2018年の私は「持株会はかなり安全」と考えていた
当時の記事を読み返すと、私はかなり持株会を高く評価しています。
奨励金があることで多少の株価下落を吸収できる。
長く積み立てればリスクも下がる。
そして、持株会を前向きに利用した方がいい。
そんな考え方でした。
当時の自分がそう考えた理由はよく分かります。
実際に自分の口座では大きな含み益があり、奨励金も配当金も積み上がっていたからです。
しかし、51歳になった今なら、
「奨励金が大きいからリスクは小さい」
とは言い切りません。
8年後に考える、持株会の一番大きなリスク
今の私が持株会で最も意識するのは、
自社株への集中リスク
です。
会社員の場合、すでに生活のかなりの部分を勤務先に依存しています。
毎月の給料。
賞与。
退職金や企業年金など。
そこに資産まで同じ会社の株へ集中すると、勤務先の業績が悪化した時に、
収入と資産が同時に影響を受ける可能性
があります。
43歳の頃より51歳の今の方が、私はこの点を強く意識します。
奨励金8.2%があっても、元本保証ではない
2018年の私は、奨励金の存在をかなり強く評価していました。
確かに、株を購入する時点で会社から追加のお金が入るのは魅力的です。
ただし、株価には上昇もあれば下落もあります。
奨励金があるからといって、元本が保証されるわけではありません。
株価が大きく下落すれば、奨励金を上回る含み損になることもあり得ます。
つまり、
「奨励金がある」ことと「安全である」ことは別問題。
ここは2018年当時より、今の方が明確に分けて考えています。
それでも奨励金は強いメリットだと思う
では、持株会は利用しない方がいいのか。
私はそういう結論ではありません。
会社から奨励金が出る制度であれば、私は今でもかなり魅力を感じます。
特に、
- 奨励金が何%あるのか
- 毎月いくらまで拠出できるのか
- 配当金はどう扱われるのか
- 株をいつ引き出せるのか
- 売却するまでにどんな手続きが必要なのか
は、一度確認する価値があると思います。
大切なのは、
「奨励金があるから限界まで買う」ではなく、資産全体の中で自社株をどこまで持つかを考えること。
です。
持株会を20年以上続けた結果も残っている
この2018年5月の記事から半年後、私は再び持株会の運用状況を記録しています。
2018年11月時点では、自己拠出額は633万5,000円となり、奨励金や配当金を含め、評価額は約1,400万円になっていました。
その後、持株会を20年以上続けた経験について、こちらの記事で詳しく振り返っています。
従業員持株会を20年以上続けた結果|633万円が約1,400万円に【実体験】
持株会が私自身の資産形成で大きな役割を果たしたことは間違いありません。
だからこそ、私は持株会そのものを否定しているわけではありません。
2018年当時、私は「100株たまったら現金化」という方法も考えていた
当時の記事には、会社の同僚から聞いた方法として、こんな考え方も書いていました。
毎月、拠出上限まで持株会で購入する。
そして、現金化できる単位まで株がたまったら引き出して売却する。
つまり、奨励金のメリットを受けながら、自社株への長期的な集中を抑える考え方です。
2018年の私は、この方法をかなり有利だと考えていました。
ただし「奨励金をもらってすぐ売れば必ず儲かる」とは考えない
51歳の今なら、ここも少し慎重に書きます。
持株会から株を引き出せる条件やタイミングは制度によって異なります。
その間にも株価は変動します。
したがって、
「奨励金を受け取って売却すれば必ず利益になる」
というものではありません。
それでも、自社株を必要以上に持ち続けないという意味では、定期的に保有額を見直す考え方には意味があると思っています。
実際に持株会を現金化するには?
持株会の株は、単に「引き出す」だけでは現金にはなりません。
私自身も実際に持株会から株式を引き出した経験があります。
野村證券を利用していた私の場合、基本的には、
持株会 → 証券総合口座へ振替 → 株式を売却 → 売却代金を出金
という流れになります。
実際の手続きについては、2026年現在の情報に更新したこちらの記事で詳しくまとめています。
【実体験】野村證券の持株会を現金化する方法|引き出し・売却手順を2026年版で解説
現在は「持株会だけ」に資産形成を任せない
2018年頃の私は、持株会を資産形成のかなり大きな柱として見ていました。
今は少し違います。
持株会。
インデックス投資。
個別株。
金や銀などの株式以外の資産。
それぞれの役割を分けて考えるようになりました。
特に個別株については、現在の私は、
「投資を楽しむ枠」は資産全体の10%程度まで
という考え方を持っています。
【51歳・資産2.2億円】個別株は何%まで?インデックスを主力にしても「投資を楽しむ枠」を残す理由
持株会の自社株についても、考え方の基本は同じです。
制度のメリットは利用する。でも、一つの会社に資産を集中させすぎない。
今はそのバランスを重視しています。
43歳の自分に伝えるなら「奨励金だけを見るな」
2018年の自分に一言伝えるなら、
「奨励金8.2%は確かにすごい。でも、それだけで判断するな。」
と言います。
見るべきなのは、奨励金だけではありません。
- 自社株が総資産の何%になっているか
- 会社への収入依存度はどのくらいか
- 持株会から株を引き出せるのか
- 必要なら売却・分散できるのか
- 他の資産にも投資できているか
こうしたことを含めて判断する。
これが8年以上投資を続けた今の答えです。
それでも、持株会をやってきたこと自体は良かった
ここまでリスクについて書きましたが、私自身について言えば、
従業員持株会を長期間利用してきたことは、資産形成に大きく貢献しました。
自分の拠出金。
会社からの奨励金。
配当金の再投資。
そして株価上昇。
これらが長い時間をかけて積み重なりました。
ただ、結果が良かったからといって、
「持株会なら大丈夫」
という話ではありません。
私の場合は結果として大きな資産形成につながった。
同時に、51歳になった今は、自社株集中というリスクも以前より強く意識している。
この両方が、8年後の答えです。
まとめ|奨励金8.2%は魅力的。でも「お得」と「安全」は別
2018年5月時点の私の従業員持株会は、
- 保有株数:2,268.445株
- 自己拠出金:6,175,000円
- 奨励金:507,500円
- 累計配当金:1,269,139円
- 合計入金額:7,951,639円
という状況でした。
自己拠出金に対する累計奨励金の割合は約8.2%。
さらに配当金の再投資と株価上昇もあり、当時の評価額は約1,600万円になっていました。
2018年の私は、持株会のメリットを強く感じていました。
そして51歳になった今でも、
奨励金のある持株会は、会社員が確認しておきたい制度の一つ
だと思っています。
ただし、今なら必ずもう一つ付け加えます。
奨励金が大きいことと、投資が安全であることは別。
勤務先と投資先が同じになる以上、自社株への集中リスクがあります。
だから私は、
「奨励金を活用するか」と「自社株をどこまで持つか」を別々に考える。
ようになりました。
制度のメリットは使う。
でも一つの会社に人生の資産を集中させすぎない。
これが、20年以上持株会を利用してきた私が51歳で出した結論です。

