こんにちは、nobu2394.comです。
この記事を最初に書いたのは2019年2月。
当時、私は妻と投資についてかなり激しく言い合いになりました。
原因はシンプルです。
私と妻で、株で損が出た時の考え方がまったく違っていたから。
当時の私は、日本株で短期売買や信用取引も行い、必要だと思えば損切りするタイプ。
一方、妻は日本株の個別株を中心に、ファンダメンタルズや配当を見ながら長期保有し、基本的に損切りしないタイプでした。
そして2018年の年間成績について妻から聞かれ、私が軽い感じで、
「マイナス60万円ぐらいかな」
と答えたところ、妻が激怒しました。
妻からすれば、
「どうしてそんなに損切りして、お金を減らしてしまうの?」
という感覚だったのだと思います。
あれから約7年。
51歳になった今、当時の記事を読み返してみると、かなり面白いです。
なぜなら現在の私の投資方法は、2019年当時とは大きく変わっているからです。
ただし今回、
「妻が正しくて、私が間違っていた」
という単純な結論にするつもりはありません。
損切りするか、長期保有するかは、投資対象や投資目的、資金管理によっても変わるからです。
今回は2019年に夫婦で投資手法について喧嘩した記録を残しながら、7年後の今、私自身の考え方がどう変わったのかを振り返ります。
※この記事は私たち夫婦の投資経験を振り返ったものです。特定の銘柄や投資方法を推奨するものではありません。また、この記事では妻の2026年現在の個別銘柄の保有状況や投資成績については比較していません。
きっかけは「2018年の年間成績どうだった?」だった
当時、私と妻はどちらも株式投資をしていました。
ただし、基本的には、
お互いの投資にはあまり口を出さない。
というスタンスでした。
利益が出た時や損をした時には話すものの、最終的な売買判断はそれぞれに任せる。
そんな関係です。
ある日、妻から、
「年間の成績ってどうだった?」
と聞かれました。
前年の2018年、私は日本株で大きく負けていました。
特に痛かったのが、丸紅の空売りです。
私は軽い感じで、
「あー、マイナス60万円ぐらいかな」
と答えました。
すると妻が、
「は~っ?!」
という反応。
私としては、丸紅で負けた話も以前していたので、それほど驚かれるとは思っていませんでした。
ところが妻が驚いたのは、単に負けた金額ではありませんでした。
「そんなに損切りしていること」
そのものが理解できなかったようです。
2018年の株式運用全体では、日本株300万円・米国株700万円の合計1,000万円に対し、年末は947万3,000円。
約53万円のマイナスで終わっています。
→ 【8年後検証】株式運用1,000万円は2018年に▲53万円|51歳になった今振り返る
当時の妻は「日本株の個別株を長期保有、基本的に損切りしない」
2019年当時の妻の投資方法は、私とはかなり違いました。
- 日本株の個別株が中心
- 現物株中心
- ファンダメンタルズを重視
- 比較的配当の高い企業を選ぶ
- 含み損になっても簡単には売らない
- 10年、20年単位で保有する
というスタイルです。
つまり、短期的に株価が下がっても、
「会社そのものに問題がなければ持ち続ける」
という考え方でした。
だから妻からすると、私が株価が下がるたびに損切りして損失を確定させることが理解しにくかったのだと思います。
妻の感覚としては、
「売らなければ、その後戻る可能性があるのに、なぜ損を確定させるの?」
ということです。
一方の私は、短期売買・損切り・信用取引をしていた
当時の私はまったく逆でした。
チャートを見る。
売買タイミングを考える。
予想と逆に動けば損切りする。
信用取引も使う。
空売りもする。
とにかく、
「資金を効率よく回して利益を出したい」
という気持ちが強かった時期です。
損切り自体も、投資を続けるために必要なものだと考えていました。
だから妻から、
「損切りなんてしなければいい」
と言われても、当時の私は納得できません。
私としては、
「そのまま株価が下がり続けたらどうするの?」
という考えだったからです。
結果、話は完全に平行線でした。
丸紅で約60万円負けた経験が、自分の考えを変え始めていた
ただ面白いのは、この喧嘩をした2019年2月の時点で、私自身の投資方法もすでに変わり始めていたことです。
きっかけになったのが、2018年の丸紅です。
丸紅の空売りでは、予想と逆に株価が上昇しているのに、
「そろそろ下がるだろう」
と売り建玉を増やしてしまいました。
2026年に全取引履歴を集計し直した結果、一連の丸紅取引は最終的に約60万円のマイナスでした。
→ 【8年後の反省】丸紅の空売りで50万円超を損切り|300万円の元手で犯した失敗
この経験から、私は、
大きすぎる損切りが必要になるようなポジションを最初から作らないこと
の方が重要なのではないかと考えるようになりました。
当時はまだ試行錯誤中で、両建てなども使いながら損切りを減らそうとしていました。
今から見ると、この時期が短期売買中心の投資から少しずつ離れていく途中だったのだと思います。
7年後の今、私は妻の投資方法に近づいたのか?
2019年の自分と2026年の自分を比べると、考え方の一部分では妻に近づいています。
現在の私は、以前ほど短期的な株価の上下で売買しません。
VTIや楽天VTIなどを中心に、
市場全体に長期間投資する
ことを資産形成の中心にしています。
株価が下がったからといって、すぐにインデックスファンドを損切りするという考えもありません。
むしろ大きく下がった時には、追加投資できる現金を残しておきたいと考えています。
この意味では、2019年当時の妻が持っていた、
「短期の値動きだけで慌てて売らない」
という考えに近づいた部分はあります。
ただし、ここは妻と私で大きく違います。
妻は日本株の個別株を中心に長期保有するスタイル。
一方、現在の私は、VTIや楽天VTIなど、広く分散されたインデックス投資を資産形成の中心にしています。
共通しているのは、
「短期的な値動きだけで慌てて売らない」
という部分です。
投資対象や分散の考え方、リスクの取り方まで同じになったわけではありません。
「個別株を損切りしない」と「インデックスを長期保有する」は別の話
ここは、51歳になった今だからこそ、かなり重要だと感じています。
日本株の個別株を損切りせず長期保有することと、広く分散されたインデックスを長期保有することは同じではありません。
個別株の場合、その企業自身の業績や競争力が悪化する可能性があります。
事業環境が変わることもあります。
自分がその会社を買った理由そのものが崩れる場合もあります。
一方、VTIなどのインデックスは、多数の企業に分散して投資する仕組みです。
一つの企業が低迷したとしても、それだけで投資対象全体が同じように低迷するとは限りません。
だから私は現在、
「長期保有だから損切りしなくていい」
と一括りには考えていません。
何を長期保有するのか。
どの程度分散されているのか。
最初にどんな前提で投資したのか。
そこまで含めて考える必要があると思っています。
「損切りしない」が正解とは今も思っていない
7年経った今も、
「株は損切りしなければいい」
とは考えていません。
個別株の場合、その会社の業績や競争力が大きく変わることがあります。
自分が買った理由そのものが崩れれば、売却を検討する必要もあります。
さらに信用取引や空売りでは、現物株の長期保有と同じ考え方はできません。
2018年の丸紅のように、レバレッジをかけた状態で、
「いつか戻るだろう」
と耐え続けるのは非常に危険です。
つまり、
損切りするか、しないか。
だけを取り出して正解を決めることはできない。
今はそう考えています。
問題は「損切り」より、最初にどんな投資をしているか
51歳になった今、当時の夫婦喧嘩を読み返して感じるのは、
損切りする・しないより、その前の投資設計の方が重要だった
ということです。
例えば、
- 一つの銘柄に資金を入れすぎていないか
- 信用取引でポジションを大きくしすぎていないか
- その株を何年持つつもりなのか
- 何を理由に買ったのか
- その理由が崩れた時にどうするのか
- 個別株なのか、広く分散されたインデックスなのか
こうしたことを最初に考えておけば、
「損切りするべきか?」
という問題自体がかなり整理されます。
2018年の私は、売買してから考えることが多かった。
今は、
予想が外れても投資を続けられる形にしておくこと
を以前より重視しています。
夫婦だから投資方法を同じにする必要はない
もう一つ、今読み返して感じることがあります。
それは、
夫婦だからといって、同じ投資方法にする必要はない
ということです。
同じ家計でも、株価が30%下落した時に感じる不安は人によって違います。
個別株を選ぶのが好きな人もいれば、インデックス投資の方が気楽な人もいます。
配当金を受け取る方が安心できる人もいれば、配当より資産全体の成長を重視する人もいます。
大事なのは、
相手の投資方法を無理やり自分と同じにすることではない。
ただし、家計全体に大きな影響を与えるほどのリスクを取る場合は、夫婦で認識を共有する必要がある。
2019年の私は、日本株300万円の運用枠に対して、丸紅だけで約60万円の損失を出しています。
妻が驚いたのも、今振り返れば当然だったと思います。
当時の妻の一言は、今でも少し残っている
当時は妻に強く言われて、私もかなりムッとしました。
でも7年経ってみると、
「そんなに頻繁に損切りして大丈夫なの?」
という疑問自体は、かなり本質的だったと思います。
私はその後、短期売買の比率を大きく下げました。
現在はインデックス投資を資産形成の中心にし、個別株は「投資を楽しむ部分」として一定範囲に抑える考え方になっています。
→ 【51歳・資産2.2億円】個別株は何%まで?インデックスを主力にしても「投資を楽しむ枠」を残す理由
もちろん、妻に怒られたから今の投資方法になったわけではありません。
丸紅をはじめとした自分自身の失敗、楽天VTI・VYMの積立、米国株への投資など、さまざまな経験が積み重なった結果です。
それでも、2019年の夫婦喧嘩は、自分の投資方法を客観的に見るきっかけの一つだったのかもしれません。
まとめ|「どちらが正しいか」より、投資の前提が違っていた
2019年。
私は損切りも信用取引も使いながら、短期売買で利益を出そうとしていました。
妻は日本株の個別株を現物で保有し、配当を受け取りながら長期で持つ考えでした。
当然、損失に対する考え方も違います。
だから、
「損切りするべきか、しないべきか」
だけを話しても、議論がかみ合わなかったのだと思います。
そして7年後の今は、もう一つ大事な違いも見えます。
個別株を損切りせず長期保有することと、分散されたインデックスを長期保有することは同じではありません。
私自身は、短期売買中心だった2019年から、VTIや楽天VTIなどのインデックス投資を資産形成の中心にするスタイルへ変わりました。
7年後の今、私が一番重要だと思うのは、
どちらの投資方法が正しいかではなく、自分が何に投資し、どんなリスクを取り、どんな前提で保有しているかを理解すること。
そして夫婦の場合は、家計全体に影響するようなリスクについては、お互いに認識しておくことです。
2019年の記事では、妻を説得できなかったと書いていました。
今振り返ると、
そもそも説得する必要がなかったのかもしれません。
投資方法は違ってもいい。
ただし、お互いが何をしているのかは知っておく。
これくらいの距離感が、夫婦で投資を続けるにはちょうどいいのかもしれません。
