意外と知らないNISAの隠れたデメリットとは??含み損の人は要注意!!

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こんにちは、nobu2394.comです。

先日、妻が私に相談をしてきました。

「ねー、私のSUBARUの普通のNISAなんだけど、もうすぐ5年じゃんね。そのあとどうすればいいのかわかんない。。教えて。」

。。。なんでしょうこの屈託のない無知丸出しの態度。。。私に完全に心を開いている。かわいい。。。

「何がわからないの?」

「なんか、売るのか、キャリーオーバー??持ち越し?? みたいなのがあって、説明調べてみたけどよくわかんない。。。教えて」

なるほど。ようはNISAは何か知らんけど始めてから5年でなんらかの期限が来て、その期限が妻の場合は迫っているからなんとかしろってことね。。

ということで今日はこの通常のNISAを運用されている方が5年を迎えた時のお話しを出来るだけ詳しくご紹介してみたいと思います。

これは妻が実際に直面している問題ですので、同じ境遇の方は参考になるかもしれません。

是非最後まで読んでみてください!!

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NISAとは

まずはNISAの基本的なところからおさらいしましょう。

NISAを知る:NISA特設ウェブサイト:金融庁
NISA(少額投資非課税制度)について学びましょう。

私の下手な説明より上記のようなちゃんとしたサイトを見ていただいた方がいいと思いますが、ざっくりいうと、ある一定の期間は株式や投資信託で得た利益に対し、通常であれば20%かかる税金が0になる。制度です。

このように書くと、通常取られる税金が0になるなんて、夢のような制度だ!と考える方もいらっしゃると思いますが、無尽蔵に購入できるわけではなく、金額の上限と期間の上限が決まっています。

通常のNISAは年間120万円で非課税期間は5年

積立NISAは年間40万円で非課税期間は20年

です。

ちなみに、私の妻は上の通常NISA、私は下の積立NISAを実践中で、

妻は初年度のみでやめているみたいですが、すべてSUBARU、私は毎年40万を楽天VTIに全投資しています。

NISAのデメリット(調べてみてわかったこと)

ここからは本題ですが、今回の妻からの相談をもう一度解説すると、

初年度にSUBARUに投資したNISA口座の120万がそろそろ5年を迎える、選択肢は次の3つ

1,売却

2,通常口座に移す

3,ロールオーバー

ひとつづつ見ていきましょう。

前提は妻の場合です。

1,売却

現時点で売却し、すべて現金にする選択です。

妻の場合、SUBARUに全投資ですから、ちょうど投資した5年前かららのチャートを眺めてもわかる通り、散々な状態です。。

当然この状態で売ってしまっては大損を確定させてしまうことになりますから、NISAの最大のメリットである含み益にかかる税金が免除されるという恩恵を享受することは出来ません。。。

当たりまえの話しですが、NISAは含み益が出て初めて効果を発揮する制度で、含み損を含み益にする力はないんです。

もちろん、このままだらだらと資金拘束と続けて、次のチャンスを逃すことを考えれば、ここで思い切って清算し、心機一転チャンスを待つ。という選択肢もあるとは思いますが、私の妻はなによりも損切りを嫌います。

妻と投資手法の違いで喧嘩した。損切りをする事に強い抵抗を示す妻を説得出来ない。。。
こんにちは、nobu2394.comです。 今日は投資に関わる記事ではありますが、ただの愚痴です。そんなに身のある話ではないので、肩の力を抜いてさらっと読んで頂ければいいです。 妻と投資手法について喧嘩を...

ということで、この売却という選択肢はなし。

通常口座への移管

次はこの通常口座への移管です。これはその名の通り、今までNISA口座にあったこのSUBARUの株を通常口座に移すというもの。

これをやると当然ですが利益を確定した場合に、利益の20%が課税されます。

意外と知らない通常口座移管後のデメリット

ここで皆さんが意外と知らない通常口座に移管後のデメリットを話しておかなければいけません。正直私も妻から相談を受け、自分で調べてみて初めて分かったことです。

それは、

移管した瞬間に、その時の株価でまたSUBARUの株を買いなおした扱いになり、そこを基準に損益が計算されるため、その後に値上がりした場合に利益確定すると、税金がかかる。

ということです。

わかりやすく説明すると。

仮に妻が1年目でSUBARUの株を株価4000円で120万分、つまり300株購入したとする。

今のSUBARUの株価が2000円とすると、現在の妻の含み損は60万円

この状態で通常口座に移すと、制度上妻はSUBARUの株を2000円で300株、つまり60万円分購入したことになる。

その後、仮にSUBARUの株価が3000円に値上がすると、利益は90万ー60万=30万

ですが、通常口座に移した時の株価が基準になるので、含み益の扱いとなり、30万の20%=6万円の税金が引かれる。

ということになります。

感覚的には5年前に4000円で買ったわけですから、3000円になってもまだまだ含み損状態なわけですが、通常口座に移した瞬間が新たな購入時期。とみなされるのでこんなことが起きてしまいます。

こうなってくると、現時点で大きな含み損を抱えている妻の状態で、通常口座に移すことはかなり躊躇をしてしまいますね。。。

ロールオーバー

最後にこのロールオーバーについて説明します。

これは少し聞きなれない言葉ですが、要は5年前の非課税枠を今の非課税枠にそっくりそのまま移す。ということです。妻の場合は2016年の120万の枠を今年の2021年の枠に引っ越しするイメージです。

これは仮に大きな含み益が出ていて、評価額が120万を超えていてもすべてロールオーバーできます。

2021年の枠に引っ越しするわけですから、さらに5年間、つまり2026年まではこのSUBARUの株を非課税枠に置いておくことが出来るわけです。

ただし、このNISAの制度は2023年までと期間が決まっていて、いくら頑張っても2023年までの枠までしかロールオーバーできません、つまり2023年+5年=2028年までしか非課税枠にSUBARU株を置いておくことが出来ないんですが、

ここについては、国の制度もどんどん変化しており、おそらくかなり長期でロールオーバーが出来る見込みです。詳しい記事は下に貼っておきますが、新NISAなるものが始まるそうです。

2024年に始まる「新NISA」は、従来の「NISA」や「つみたてNISA」とどう違う?「新NISA」の“2階建て”の仕組みや非課税期間、投資額など変更点を解説!
2024年からNISA(少額投資非課税制度)が変わる!「 新NISA」の特徴と現在の「一般NISA」との違い、「つみたてNISA」「ジュニアNISA」はどうなるのかをお金のプロが解説します。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

NISAを5年という満期まで運用したときの選択肢について触れてきましたが、妻のように含み損で5年を迎えてしまったという方もいらっしゃると思います。

この含み損パターンは正直3番目のロールオーバーを選択する人が多いのではないかと思います。現に妻も私の説明を聞いて、「キャリーオーバーだな」と完全に単語を間違えていましたが、ロールオーバーを選択すると言っていました。

まあ、はっきり言ってしまえば先延ばし。以外の何物でもないんですが、損切りを何よりも嫌う妻ですから、それも致し方ないでしょう。

もちろんこれが、含み益が出ているパターンであれば、売却の選択肢も視野に入り、新しく始まる新制度のことも考えれば課税口座に移し、新たに非課税枠を増やして別の銘柄を購入するという選択肢も視野に入りますが、今の妻には余剰資金もないようですし、選択肢には入ってきません。

皆さんもそろそろ満期を迎えるNISA口座があるという方もいらっしゃると思いますので、参考にしていただければ嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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