【8年後検証】為替と株価の関係|円高・円安で日本株はなぜ動く?

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投資戦略・売買記録
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こんにちは、nobu2394.comです。

2018年2月、43歳だった私は「為替と株価の関係」という記事を書きました。

当時の私は、日本株の個別株をかなり売買していて、毎日のように日経平均とドル円を見ていました。

そして当時の記事では、かなりシンプルに、

円高になると輸出企業の利益にはマイナスになりやすく、日本株にも逆風になる。

と考えていました。

あれから8年。

2026年、私は51歳になりました。

この記事を書いた2018年2月15日のドル円は1ドル約106円、日経平均は21,464.98円。

一方、2026年9月25日のドル円は1ドル約157円、日経平均は66,364.20円です。

ドル円も日経平均も、当時とはまったく違う水準になりました。

では、2018年に自分が書いた「円高になると日本株は下がりやすい」という説明は正しかったのでしょうか。

8年間投資を続け、自動車業界で仕事をしてきた51歳の今、あらためて答え合わせしてみます。

※この記事は私自身の投資経験をもとにした記録です。特定の株式・金融商品・投資方法を推奨するものではありません。

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結論|円安は日本株にプラスになりやすい。でも「円安=株高」ではない

最初に、2026年現在の私の結論を書いておきます。

円安は、海外で稼ぐ日本企業にとってプラスに働くことが多く、日本株全体にも追い風になりやすい。

これは2018年に考えていたことと基本的には変わりません。

ただし今なら、必ず続けてこう書きます。

為替は株価を動かす重要な要因の一つではある。でも、為替だけで株価は決まらない。

円安になっても下がる株はあります。

円高になっても上がる株もあります。

そして日経平均そのものも、為替だけを見ていれば動きを説明できるような単純なものではありません。

なぜ円安になると輸出企業にはプラスなのか?

まずは基本的な仕組みです。

例えば、日本企業が海外で1億ドルの利益を出したとします。

為替 1億ドルを円換算
1ドル100円 100億円
1ドル150円 150億円

海外で稼いだドルの金額が同じでも、1ドル100円と150円では、円に換算した利益が50億円も違います。

そのため一般論としては、

  • 円安 → 海外売上・海外利益が大きい企業にはプラスになりやすい
  • 円高 → 海外売上・海外利益が大きい企業にはマイナスになりやすい

という関係があります。

自動車、機械、電機など、海外売上比率の高い企業が多い日本では、円安が日本株全体にとって追い風になることがあります。

ただし自動車業界は「日本で作って海外へ輸出」だけではない

ここが、2018年の記事を今読み返して、一番単純化しすぎていたと感じる部分です。

私は自動車関係の会社で長く働いてきました。

実際の自動車産業を見ていると、

日本で車を作る → 海外へ輸出する → ドルを円へ換える

だけでは、現在の自動車メーカーを説明できません。

日本の自動車メーカーは北米、中国、アジア、欧州など世界中に生産拠点を持っています。

日本自動車工業会の統計では、2025年の日系自動車メーカーの海外四輪車生産は約1,636万台でした。

海外で材料を調達し、海外で人を雇い、海外で生産し、その国で販売する。

さらに国をまたいで部品を供給するケースもあります。

つまり企業ごとに、

  • どこで作っているか
  • どこから部品や材料を買っているか
  • どの国で販売しているか
  • どの通貨で売上・コストが発生しているか
  • 為替変動への対策をどの程度しているか

が違います。

だから2026年の今なら、

「自動車会社だから円安になれば必ず儲かる」

とは書きません。

円安がプラスになる部分もあれば、原材料や海外から購入する部品などのコスト上昇につながる部分もあります。

重要なのは、「輸出企業かどうか」という一言ではなく、その会社がどこで稼ぎ、どこでコストを払っているかを見ることだと思っています。

逆に円高がプラスになる企業もある

輸入する商品や原材料が多い会社の場合は逆です。

例えば海外から1万ドルの商品を仕入れるとします。

為替 1万ドルの仕入れ価格
1ドル150円 150万円
1ドル100円 100万円

円高になれば、同じ1万ドルの商品をより少ない円で購入できます。

そのため一般的には、海外から多くの原材料や商品を輸入する企業にとっては円高がプラス要因になることがあります。

整理すると、基本的な方向はこうです。

円安 円高
海外売上が大きい企業 プラスになりやすい マイナスになりやすい
輸入コストが大きい企業 マイナスになりやすい プラスになりやすい
米ドル建て資産を持つ日本人 円換算額が増えやすい 円換算額が減りやすい

ただし、どれも「必ず」ではありません。

円高になると日経平均が下がるのはなぜ?

「円高になると日経平均が下がる」と言われる理由の一つは、日経平均を構成する企業の中に、海外で事業を行う大企業が多いからです。

円高によって将来の利益が減ると予想されれば、投資家がその企業の株を売ることがあります。

実際の業績が悪化する前に、

「円高になった → 来期の利益が減るのではないか」

という予想だけで株価が先に動くこともあります。

株価は現在の利益だけではなく、将来の利益への期待で動くからです。

そのため、

円高 → 輸出企業などの業績悪化懸念 → 株価下落

円安 → 輸出企業などの業績改善期待 → 株価上昇

という動きが起こりやすくなります。

ただし、市場環境によっては円高と株高が同時に起きることもあります。

為替と株価の関係は固定されたものではありません。

2018年の記事で一つ訂正したい「日経平均」の説明

2018年の記事を読み返すと、一つきちんと訂正しておきたいところがありました。

当時の私は日経平均について、ほぼ「225社の株価を平均したもの」という説明をしていました。

これは正確ではありません。

日経平均株価は、東京証券取引所プライム市場の225銘柄で構成される株価平均型の指数です。

ただ単純に225銘柄の株価を合計して225で割っているわけではなく、指数の連続性を保つための調整が行われています。

こういう部分は、8年前の記事を残しているからこそ気づけます。

当時の自分の考えをなかったことにするのではなく、間違っていたところや説明不足だったところは、今の自分で修正していきたいと思っています。

2018年と2026年を比べると、為替も日経平均も大きく変わった

この記事を書いた日の数字と、2026年現在を並べてみます。

2018年2月15日 2026年9月25日
ドル円 約106.1円 約157円
日経平均 21,464.98円 66,364.20円
私の年齢 43歳 51歳

※為替レートは取引時刻やデータ提供元によって若干異なるため概算。日経平均は終値ベース。

8年前と比較すると、ドル円は大幅な円安。

日経平均は3倍を超える水準になっています。

2018年当時に日経平均とNYダウを比較していた記事も、2026年に8年後検証しました。

▶ 【8年後検証】日経平均とNYダウを比較|「米国株の方が強い」と感じた2018年、その後どうなった?

では、

「円安になったから日経平均が3倍になった」

のでしょうか。

私はそうは考えていません。

円安によって日本企業の海外利益の円換算額が増えたことは、日本株にとってプラス要因の一つだったと思います。

しかし株価は、

  • 企業業績
  • 米国株など海外市場の動き
  • 金利
  • 金融政策
  • 世界景気
  • 半導体・AIなど成長産業への期待
  • 海外投資家の資金
  • 原油や資源価格
  • 地政学リスク

など、非常に多くの要素で動きます。

為替だけですべてを説明することはできません。

私自身も円安で資産額が押し上げられた

この8年間の為替変動は、企業だけではなく、私自身の資産にも大きく影響しています。

私は現在、米国株や楽天VTIなど米ドルの影響を大きく受ける資産をかなり保有しています。

米国株そのものが上昇したことに加えて、円安が進んだことで、円換算した資産額も押し上げられました。

実際、43歳だった2018年に約6,055万円だった我が家の総資産は、51歳になった2026年には約2億2,041万円になりました。

もちろんこれは、為替だけで増えたわけではありません。

会社員として働き続け、追加投資を続け、米国株などが長期で上昇したことなど、いくつもの要因が重なっています。

資産推移については、こちらで実際の数字を公開しています。

▶ 【資産公開】43歳で6,055万円→51歳で2億2,041万円|8年8か月の資産形成を振り返る

では今後円高になったら、私の米国株はどうなる?

当然ですが、円安が永遠に続く保証はありません。

今後、大きく円高になる可能性もあります。

例えば米国株のドル建て価格が変わらなくても、1ドル157円から120円、100円へ円高になれば、円換算した評価額は大きく減ります。

私のように米国株や米国株インデックスを多く持っている人にとって、これは無視できないリスクです。

ただ、だからといって私は、

「そろそろ円高になりそうだから米国株を全部売ろう」

とは考えていません。

為替の先行きを正確に当て続けることは、私にはできないからです。

43歳の私は為替を見て売買していた。51歳の私は資産配分を見る

2018年の記事の最後を読むと、当時の私は株価が反発したのを見て、実際に少し買いで入っています。

当時は毎日の為替や日経平均をかなり気にしながら、

「そろそろ上がるのではないか」

「ここが底なのではないか」

と考えて売買していました。

今読むと、いかにも43歳の頃の自分らしいです(笑)。

51歳になった今は、かなり変わりました。

2018年8月から楽天VTI・楽天VYMの積立を始め、その後も投資を続けてきました。

積立を始めた当時の失敗や考え方はこちらの記事に残しています。

▶ 【実体験】2018年に月10万円の積立投資を開始|楽天VTI・VYMを選んだ理由と2度の失敗

現在も楽天VTI・楽天VYMを保有しています。

8年間持ち続けた結果と、今どちらを重視しているかはこちらで詳しく書いています。

▶ 【8年間の実体験】楽天VTIと楽天VYMどっちを選ぶ?51歳の結論

今の私は、明日の為替を当てて売買するより、

円高になっても、円安になっても、慌てて資産を全部売らなくて済む状態を作る。

ことの方を重視しています。

最近は米国株だけでなく、通貨や資産の分散も考えるようになった

とはいえ、私は「米国株だけ持っていればいい」とも考えなくなっています。

51歳になり、資産額が2億円を超えたことで、資産を増やすことだけではなく、守ることも意識するようになりました。

米国株を売って全部ほかの資産に変えるつもりはありません。

米国の長期的な成長力については、今でも高く評価しています。

ただ、新しく入れるお金については、株式以外や米国以外にも少しずつ分散したいと考えています。

金、銀、スイスフラン、全世界株式などを考えるようになったのもそのためです。

このあたりの51歳現在の投資方針については、こちらの記事で整理しています。

▶ 51歳・資産2.2億円で変わった投資の考え方|高配当より資産成長、そして相続と分散へ

8年前の記事を答え合わせ|「半分正解、半分は単純すぎた」

2018年の記事を2026年の今、あらためて採点するとしたら、

「基本は正しかった。でも説明はかなり単純すぎた」

というのが私の答えです。

2018年の自分が考えていた、

  • 円高になると海外利益の円換算額が減りやすい
  • 円安になると海外利益の円換算額が増えやすい
  • 輸入企業では逆の影響が出ることがある
  • 為替は日本株に影響する

という基本的な部分は、今も変わりません。

ただし今なら、その後に必ず、

  • 海外現地生産が増えている
  • 海外から輸入する原材料や部品もある
  • 企業ごとに通貨別の売上・コスト構造が違う
  • 為替変動への対策をしている企業もある
  • 株価は為替以外の要因でも大きく動く

と付け加えます。

まとめ|為替は重要。でも為替を当てることを投資の中心にはしない

2018年、43歳だった私は、

「円高になったから日経平均が下がっている」

というニュースを見ながら、為替と株価の関係を考えていました。

あれから8年。

ドル円は約106円から約157円へ。

日経平均は21,464.98円から66,364.20円へ。

市場環境は大きく変わりました。

そして私自身の投資方法も大きく変わりました。

今でも為替は見ています。

ドル円が大きく動けば、自分の資産にどのくらい影響するかも考えます。

でも、

「次は円高か、円安か」

を当てることを投資の中心にはしていません。

43歳の頃の私は、為替と日経平均を見ながら「次に何を買うか」を考えていました。

51歳になった今の私は、

為替がどちらへ動いても、投資を続けられる資産配分になっているか。

を考えるようになりました。

これが、2018年の記事を書いてから8年間投資を続けてきた、今の私なりの答えです。

そして数年後。

この記事をもう一度読み返した時、1ドル157円前後だった2026年の自分の考えが、その後どうなっているのか。

またこのブログで答え合わせをしたいと思います。


【参考】本文中の日経平均については日本経済新聞社「日経平均プロフィル」、自動車の海外生産については日本自動車工業会の公表統計、為替については公開為替時系列データを確認して執筆しています。市場価格・為替レートは日々変動します。

※本記事は筆者自身の投資経験と考え方を記録したもので、特定の金融商品や投資方法を推奨するものではありません。投資判断はご自身の資産状況やリスク許容度を踏まえて行ってください。

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