こんにちは、nobu2394.comです。
この記事を最初に書いたのは、2018年5月14日でした。
当時の私は、保有していた米国株のムーディーズ(Moody’s Corporation/MCO)120株をすべて売却しました。
平均売却価格は170.6ドル。
日本円換算で約7万8,000円の利益を確定しています。
あれから8年以上。
51歳になった2026年の今、私は資産形成の中心をVTIなどのインデックス投資へ大きく移しました。
個別株はほとんど持たなくなりました。
それでも、今もムーディーズは持っています。
ただし、
「ムーディーズだけは一生持ち続けたい」
と思っているわけではありません。
むしろ逆です。
今の私にとってムーディーズは、
株を買ったり売ったりする楽しさを残すための「たしなみ枠」
です。
今回は、2018年にムーディーズ120株を売却した記録を振り返りながら、なぜインデックス投資中心になった今でも個別株を完全にはやめないのか、8年後の自分なりの答え合わせをしてみます。
※この記事は私自身の投資経験を振り返ったものです。特定の銘柄や金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。
2018年、ムーディーズ120株をすべて売却した
2018年2月、米国株市場が大きく下落しました。
私は以前から、
「大きな下落が来たらムーディーズを買う」
と決めていました。
そこで2018年2月1日、まずムーディーズを約162ドルで60株購入。
その後、株価は152ドル付近まで下落しました。
最初から何回かに分けて買うつもりだったので、下落時にも追加購入し、最終的には120株まで増やしました。

その後、株価が回復したところで2回に分けて売却。
平均売却価格は170.6ドルでした。
結果は、
2018年のムーディーズ売買
- 保有株数:120株
- 平均買付単価:約157ドル
- 平均売却単価:170.6ドル
- 実現損益:約+7万8,000円
利益としては、それほど大きな金額ではありません。
それでも、当時の私としては狙っていた通りの売買ができた取引でした。
ムーディーズを売った目的は「利益確定」だけではなかった
2018年の記事を読み返すと、もう一つ重要なことを書いていました。
ムーディーズを売却したことで、私の米国株口座の現金比率が25%から45%へ上昇したのです。
当時は、投資資金の約半分を現金で持つことを一つの目安にしていました。
そのためムーディーズの売却は、
利益を確定すると同時に、次の暴落で動ける現金を取り戻す
という意味もありました。
面白いことに、この考え方は8年後の今にもかなり残っています。
2026年現在も私は、暴落時に動けるよう最低3,000万円程度の現金を持っておきたいと考えています。
2018年に作った投資ルールを8年後に振り返った記事でも、「暴落に備えて現金を持つ」というルールだけは今も強く残っていました。
→ 【8年後検証】株式投資で守るべき3つのルール|51歳・資産2.2億円の今はどう変わった?
では、2018年に売らずに120株持ち続けていたら?
8年後の記事なので、一応これも計算してみました。
ムーディーズの2026年9月25日の終値は468.70ドルです。
もし2018年に売却した120株を、そのまま1株も売らず保有していたとすると、単純計算では、
468.70ドル × 120株 = 56,244ドル
になります。
2018年の平均売却価格170.6ドルと比べると、株価は約2.75倍になっています。
| 比較 | 金額 |
|---|---|
| 2018年売却時 | 170.6ドル × 120株 = 20,472ドル |
| 2026年9月25日時点 | 468.70ドル × 120株 = 56,244ドル |
| 単純差額 | 35,772ドル |
※配当、税金、為替、売買手数料などを考慮しない単純比較です。現在株価は2026年9月25日終値を使用しています。
数字だけを見れば、
「売らずに持っていればよかったじゃないか」
という話になります。
でも私は、まったくそう思っていません。
120株を売ったことを「失敗だった」とは思わない
これは今回あらためて考えても、はっきりしています。
2018年に120株を売ったことを失敗だったとは思っていません。
なぜなら、私にとってムーディーズは当時から、資産形成の中心となる銘柄ではなかったからです。
2018年当時の記事でも、ムーディーズを、
「指数暴落時の余剰資金投入銘柄」
と位置づけていました。
指数が大きく下がったら買う。
株価が戻ったら売る。
それが私にとってのムーディーズでした。
実際、その後もムーディーズは何度か買ったり売ったりしています。
私の記憶では、2022年の株価下落後にも買い直しています。
正確な買付日や現在の平均取得単価については、今回確認できていないため記事には記載しません。
大事なのは、
ムーディーズを一度買ったら永久保有する、という投資をしてきたわけではない
ということです。
2026年のムーディーズは「たしなみ枠」
現在の私の資産形成は、ほぼインデックス投資が中心です。
楽天VTI。
VTI。
楽天VYM。
そして今後は、オルカンやVTなど全世界株式への分散も考えています。
資産形成という目的だけで考えれば、私自身はこの方法でかなり満足しています。
ただし、一つ問題があります。
インデックス投資は、正直ちょっと退屈です。
毎月自動で積み立てる。
暴落しても売らない。
長期間持ち続ける。
資産形成としては非常に相性がいい。
でも、
「株をやっている」感覚はかなり薄くなりました。
この「インデックス投資は暇」という感覚と、暴落時・株高時・何も起きない時に人が動きたくなる心理については、こちらの記事で詳しく書きました。
→ 【実体験】インデックス投資は暇でいい|51歳で分かった「何もしない」ことの難しさ
そこで私が残しているのが、ムーディーズです。
下がったら買う。
上がったら売る。
企業や株価を見る。
売買のタイミングを自分なりに考える。
そういう、株式投資そのものの面白さやスリルを少しだけ残しておく。
私にとってムーディーズは、
資産形成の主力ではなく「投資のたしなみ枠」
です。
個別株を完全にやめない理由
これは以前書いた「個別株は何%まで?」という記事ともつながります。
私は現在、資産形成の主役をインデックスにしています。
だから、個別株で大きなリスクを取る必要はありません。
一方で、
インデックスだけにして投資の楽しさを全部捨てる必要もない
と思っています。
資産全体への影響が限定的な範囲で、自分が楽しめる個別株を持つ。
これなら、仮に売買判断を間違えたとしても、家計全体へのダメージは限定できます。
個別株のリスクは値下がりや倒産だけではありません。キョウデン(6881)のように、会社が事業を続けていてもTOB・非公開化によって上場株として持ち続けられなくなるケースもあります。
→ 【8年後検証】プリント基板市場はどう変わった?キョウデンと中国・日本勢、AI需要の現在
→ 【51歳・資産2.2億円】個別株は何%まで?インデックスを主力にしても「投資を楽しむ枠」を残す理由
今回のムーディーズは、まさにこの考え方を実際に続けてきた銘柄です。
なぜムーディーズなのか?理由は意外と単純
では、なぜその「たしなみ枠」がムーディーズなのか。
ものすごく高度な企業分析をした結果かというと、そうではありません。
最初のきっかけは、かなり単純です。
ウォーレン・バフェットで有名なバークシャー・ハサウェイがムーディーズを保有していたから。
いわば、かなりミーハーな理由です。
ただ、この点は8年後の2026年にも続いています。
米SECへ提出されたバークシャー・ハサウェイの2026年6月末時点の13Fを見ると、バークシャーは現在もムーディーズ株を保有しています。
保有株数は約2,467万株です。
→ SEC:Berkshire Hathaway 2026年6月末 13F
もちろん、
「バークシャーが持っているから自分も買えばいい」
という話ではありません。
私自身も、これを資産形成の主力にするつもりはありません。
ただ、昔から知っていて、自分自身が何度も売買してきた銘柄だからこそ、今も「たしなみ枠」として付き合っています。
ムーディーズを今から大量に買うつもりはない
ここも重要です。
私は今、ムーディーズを新規で大量購入したいとは考えていません。
今後も資産形成の中心は、
- 米国株インデックス
- 全世界株式インデックス
です。
ムーディーズが大きく下落すれば、たしなみ枠として追加する可能性はあります。
そして上昇すれば、また売却するかもしれません。
その程度の位置づけです。
現在の私の投資哲学そのものについては、こちらの記事でまとめています。
→ 51歳・資産2.2億円で変わった投資の考え方|高配当より資産成長、そして相続と分散へ
Amazonを売ったときとは少し意味が違う
過去にはAmazon株も売却しています。
Amazonは2019年に約100万円の利益を確定し、その後の株価上昇を考えると、持ち続けていればさらに大きな資産になっていました。
その売却についても、7年後に答え合わせをしています。
→ 【実体験】Amazon株を1940ドルで売却した結果|7年後の2026年に投資判断を検証
ただ、ムーディーズは少し違います。
Amazonは当時の米国株ポートフォリオの重要な保有銘柄でした。
一方でムーディーズは、最初から比較的短期の売買も想定していました。
だから、
「468ドルになったのだから170ドルで売ったのは失敗」
とは考えていません。
投資の目的が違うからです。
2018年の自分に何か言いたいか?
今回、
「2018年の自分に何か言うとしたら?」
と考えてみました。
でも、特にありません。
「やりたいようにやっとけ」
という感じです。
120株を売ってもいい。
また下がったら買えばいい。
売買を楽しめばいい。
そして、それとは別に資産形成の主力はきちんと作っていけばいい。
実際、8年後の今も基本的な気持ちは変わっていません。
資産形成と「投資を楽しむこと」は分けて考えていい
8年間投資を続けてきて、私はこの二つをかなり明確に分けるようになりました。
| 目的 | 私の現在の投資 |
|---|---|
| 資産形成 | VTIなどのインデックスを中心に長期保有 |
| 投資を楽しむ | ムーディーズなど少額の個別株を売買 |
この二つを一緒にしてしまうと、
「楽しいから」という理由で資産の大部分を個別株へ入れてしまったり、
逆に、
「効率だけ」を求めて投資そのものがつまらなくなったりします。
私の場合は、
主力はインデックス。
個別株はたしなみ。
このくらいがちょうどいいと感じています。
まとめ|8年後もムーディーズは「たしなみ枠」のままだった
2018年、私はムーディーズ120株を平均170.6ドルで売却しました。
利益は約7万8,000円。
売却後、現金比率は25%から45%へ戻りました。
2026年9月25日時点のムーディーズ株価は468.70ドル。
もし当時の120株をそのまま保有していれば、単純計算で約56,244ドルです。
それでも私は、
「売らなければよかった」
とは思っていません。
なぜなら、ムーディーズは資産形成の主役ではないからです。
昔も今も、
下がったら買い、上がったら売る。
株式投資そのものを少し楽しむ。
そんな「たしなみ枠」です。
8年前と大きく変わったのは、資産形成の主役が個別株からインデックスへ移ったこと。
一方で、投資を楽しむための小さな個別株枠は残りました。
これからムーディーズをまた売るかもしれません。
大きく下がれば、また買うかもしれません。
それでいいと思っています。
資産形成はインデックスで真面目に。
個別株は、家計を壊さない範囲で楽しむ。
これが51歳になった今の、私なりの個別株との付き合い方です。

